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Etc1

13/03/21小説紹介の一部を一話のまえがきに移動しました。

「危なかったぁっ!」


 久しぶりにあそこまで白熱した戦いをした。

 しかも、今回の敵は、ランキング上位にも入っていないような奴。

 さらには、銃を使わずに、俺を圧倒してきた。


 今回か次回の累計ランキングは変動するかもな。


「まってたぜぇ!ル~カ~イ~!」


「うぉっ?!」


 後ろから突然声をかけられる。


「さぁやろう!今日こそやろう!今すぐやろう!」


「ま、まぁ…ちょっと落ち着けよ」


「だってさ~…お前いつも無制限時間制(無限制)バトルしてるだろ?戦いたい時にいないんだから、戦えるときに戦いたいじゃないか!」


「わかったから…ていうか、そんなに戦いたかったんなら、リアルでメールかなんかよこせばいいじゃんか」


「…お前がそれを言うか?…いつも連絡を見ないし寄こさないお前が?」


「スミマセンでした。」


「分かればよろしい」


 こいつは、数少ない俺のリアルの友達。名前はライカ。

 最近、俺のすすめでこのゲームをやり始め、俺と同じくはまった。


 あの事件以降、皆から嫌われてしまった俺と、未だ一緒にいてくれている、優しくて、頼りになるやつ。

 あの事件以降も、俺と一緒にいてくれる、物好きな3人の内の一人だ。


「それにしても、お前が危なかったなんて相当だな?」


「そうなんだよ!もう強いのなんのって…あの動きはもうあれだね、人間卒業しちゃってるね」


「お前にそれほどのことを言わせるってよっぽどだな?オレからすればお前も人間卒業してるからね?」


「心外だな、俺なんてまだまだだよ?俺の上なんてたくさんいるからね?このゲームが出てすぐの頃からやってたから、ほかの奴らより装備が強いだけだよ」


「たくさんって…上に30人といないくせによく言うよ…動きも十分いいくせに」


「そんなことより、戦うんだろ?早くやらないと時間なくなるんじゃないか?」


「そうだな、こんな無意味な話してても仕方ないしな」


 こいつがゲームできる時間帯は確か17~19時くらい。

 今はもう17:30になる。


「さて、どんなルールでやる?」


「そうだな…サシで勝てる気しないから、誰でもOKで人募集して…そうだな…銃使用禁止プラス、ステータス上昇系装備禁止な?」


「え~?銃くらい別にいいじゃん」


「いや、銃持ってない奴にとって、銃はチート武器。しかもお前は左手でも当ててくるからな。攻防一体の武器とか、両手剣だけで十分だろ」


「チッ」


「はいそこ~、舌打ちするな~」


「まぁ、PS(プレイスキル)上げるのにはちょうどいいから別にいいけどね」


「じゃあ何故言ったし」


「OKもらえたら儲けもんぐらいのノリで?」


「はぁ…」


「ため息つくなし」


「じゃあ早速募集かけるか」


「俺はちょっと倉庫の方に行って武器とアイテム変えてくる」


「了解…っと、エリアは何時も通りランダムで構わないよな?」


「いいよ~」


「わかった、じゃあまた後でな~」


「はいよ~」


 そうして俺は倉庫へと向かうのだった。








 倉庫、それはアイテムポーチ、またはリュックに入りきらない物を保管して置ける場所。


 ゲームが出てすぐの頃からやっていた…いわゆる古参プレイヤーの俺は、上位者への景品をたくさん持っている。

 何故なら、サービス開始から1ヶ月ほどは過疎っていて、少しの実力さえあれば、楽に上位に入れたからである。

 このゲームが人気になって来たのはサービス開始から約半年。

 つまり、それまでの間は景品がもらい放題だったのである。

 ちなみに、俺はサービス開始3日目あたりから居る。


 ついでに言うのであれば、銃は定期イベントの上位10名に入り、景品からランダムでもらう以外の入手方法は、今のところない。

 

 サービス開始3ヶ月くらいまでは、上位者全員に景品からランダムでの入手だったのだが、あまりの壊れ性能(バランスブレーカー)に苦情殺到。

 運営はこれに対し、景品の変更を施した。

 それでも根本的な解決方法になっていない!というプレイヤーからの意見を、武器の性能を変えることは方針から外れるためできない、と言って一蹴した。


 それ以来、銃を弱者相手に使うのは御法度という、暗黙の了解がある。

 そのため、古参プレイヤー以外で、銃の耐久力が無いことを知っているものは少ないだろう。


 まぁ、俺は、暗黙の了解?何それ美味しいの?的なノリで使いまくっているが。

 …うん、最低なやつだ…と自分でも思いました。


 しかし、これには理由がある。

 銃が壊れ性能と言わしめたるのは、〝耐久力の設定が無い〟事であって、それ以外は至って正常な性能である。

 なら、銃でガードしなきゃいいじゃないですか。というのが俺の言い分だ。

 …元々、銃は弾数(攻撃回数)が決まっているので、盾として使わない限り、スリリングショットの強化版ぐらいでしかない。むしろ爆弾などの方が使い勝手も良い。


 …話がそれたが古参プレイヤーの俺は膨大な量の装備を持っているため、ルールによって装備を変えて居る。


 武器はもちろんのことだが、性能補正付き防具もたくさん持っているので、ルールや気分でよく変えるのだ。

 ちなみに、基本はスピードと筋力をあげる防具で挑んでいる。


 今回は、ステータス上昇系装備と銃が使用禁止なので、大幅に持ち物を変える必要があった。


 さてさて…どんな戦いをしようかなっと…












 数分後、装備を決めた俺は、ライカを探す。

 探す、と言っても、フレンド登録している人の場所は、街のマップに映り、すぐにわかる仕様になっているのだが。


 そしてライカを見つけた。


「おーい!」


「お、早いな…んじゃこれね」


 ライカがメニューをいじる。

 そしてすぐにシステムメールが届いた。


フレンド〝ライカ〟から、バトルの誘いがあります。

        ~~説明~~

           省略

        ~~~~~~

        受けますか?

        はい いいえ


 説明は見なくていいだろ、どうせ受けるんだし。

 もちろんはいを選ぶ。


「受けたよー」


「よし、人数は?これでいい?」


「見てないからわかんない。」


「せめてそこくらいは見ろよ…今はオレら合わせて7人」


「私は一向に構わん!と余裕であることをアピールしたい。」


「ハイハイ、じゃいいんだな?」


「…最近スルー多くね?ツッコメよ!」


「いいんだな?」


「…おう」


「じゃあ、募集終わりにして…ちょうど皆準備できてるみたいだよ?」


「じゃあとっとと行くか、またせちゃ悪いし。」


「そだね」


 そうして、次の戦いのため、転移門のところまで向かうのだった。

 街にいる場合のみ、位置を確認することができるマップが表示されます。


 倉庫には、アイテムポーチ、及びリュックに入りきらないアイテムや装備を保管していくことができます。


 武器防具には、PCの動きに補正をかける装備が存在します。それらを総称として、ステータス上昇系装備と呼ばれます。


 ゲームを始めるには、参加者全員が転移門まで行く必要があります。


 ゲームには時間制限をかけることができます。最低30分間から10分間隔で最高3時間まで。

 また、決着がつくまで、あるいは一定の人数以下になるまでの無制限時間性があります。


 ゲームではエリアを指定することが可能です。

 また、指定することのできない、ランダムの場合のみで出現するマップもあります。


 ゲームでは装備、アイテムに制限をかけることができます。


 仲の良いプレイヤー同士でフレンド登録をしておくことができます。


 フレンド同士の場合、相手の位置をマップで調べることができます。

 

 フレンド同士の場合、自分が主催するゲームに招待することができます。


 イベント上位者への景品は、その順位で受け取ることができるアイテムからランダムで選ばれシステムメールで届けられます。

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