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8話 試合

長さがバラバラですみません。


俺たちは、王城内にある錬武場に来た。

そこでは宮廷騎士団の人達や宮廷魔法師の人達が鍛錬をしていた。


国王陛下が錬武場に入った途端鍛錬をしていた全兵士が跪いた。

全員がかなり訓練され、国王に忠誠を誓った一流の兵士だということが見てとれた。

そして全員美形だった。


「今からこの者と模擬戦を行う。暫し訓練を中止し、観戦する者以外は外に出よ。」


国王陛下が仰ったが誰も外に出ようとはせずに横に退き、観戦するようだ。


「ここの中心で行うか。

模擬戦についてだが私はコウ、君の強さが知りたいのだ。だから強さを見せつける様な戦い方をしてほしい。」


「分かりました。」


「それと、手加減などしなくて良いからな。コウが私に蹴りを出そうと、私に勝とうと模擬戦中は不敬罪には問われんから安心しろ。

逆に本気を出さずに負けた方が不敬罪に当たると思え。」


「分かりました。全力で行かせてもらいます。」


「準備が出来たら好きな位置で剣を抜いてくれ。それを模擬戦開始の合図としよう。」


国王陛下はそれだけ言うと好みの立ち位置まで移動し剣を抜いた。


俺は国王陛下の前で剣で直ぐに切りかかるには遠いくらいの距離に立った。

そして剣を抜いて構えた。


すると直ぐに国王陛下からファイアーボールを放ってきた。


この世界では魔法を使える人間と氣を使える人間の2種類の人間と両方使えない人と両方使える人間の4通りの人間がいる。

魔法は魔力があれば比較的簡単に魔法が使うことが出来るがそこには遺伝性が大きく関わってくる。遺伝的に才能がある人は呪文の詠唱無しで魔法を行使出来る。

魔法には威力によって普通S級からE級までに区分されており、D級やE級は初級魔法、B級やC級は中級魔法、S級やA級は上級魔法と呼ばれる事もある。

さらにそのうえにEX級や禁術級と呼ばれる魔法も存在する。

氣の方は氣力という力があり、訓練すれば誰にでも使うことが出来るようになる。

魔法は外に向けて出すものが多いが、氣は自分の体を強化したり、感覚を鋭敏にする他など体の内側で使用する事が多い。外に向けて放てば、氣力弾として敵を攻撃することもできる。

魔法でも体の強化や感覚の鋭敏化は出来るが氣と比べるとかなり性能は落ちてしまう。

それに遺伝に大きく関係するためどちらの方が優れているかは決めにくい事になっている。


回想している間にもファイアーボールは段々と近づいて来る。だが今の、神経が戦闘用に切り替わった俺には速くは感じない。

俺はファイアーボールを魔法で打ち消しもせず、避けもせずに持っていた剣でなぎ払った。

それだけで国王陛下が放ったファイアーボールは霧消した。


それを見て国王がニヤリと笑った様な気がした。罠にかかった事への笑みではなく、純粋に強者と出会えた喜びの様に感じた。


その後国王陛下は魔法でフェイントをかけながら近づいて来た。

そこで連携魔法を使ってみることにした。

上級魔法のアクアストームで周辺に水を撒き散らし、次に上級魔法のプラントスピアーを使い植物で出来た太い槍を国王陛下に向けて放つ、その植物は周辺の水を吸収し余計に強力になっている。最後にファイアースワローで前に出した強力になったプラントスピアーを燃やして威力を上げて国王陛下に放った。

すると上級魔法で元々強力であったファイアースワローが更に強力になり、うねるようにして国王陛下を襲った。


全て無詠唱で行った事に驚いていたがさすが国王陛下直ちに全力でストーンウォールを使った。


俺のファイアースワローが国王陛下のストーンウォールに当たった瞬間かなりの爆発が起きた。トーンウォールは防ぎきれなかったようで崩れ、攻撃を通してしまった。


国王陛下は炎に焼かれながら吹き飛んだが、直ぐに火を消し綺麗に着地した。


見ると所々に火傷を負っているがまだ戦闘を続行出来るようだ。


国王陛下は剣を構え攻撃を受けた事を感じさせない様な挙動で切りかかってきた。


俺はそれを真正面から受ける事にした。


体に氣を巡らせ身体能力を上げた。


大上段からの一撃を剣で逸らす様に受け無防備になったところに切りかかろうとしたら距離をとられた。


体勢を立て直した後また切りかかってきた。


何合か結んだ後徐々に速度を上げていった。

最初は互角程度の速さだったが徐々に国王陛下が防御に専念するようになり、攻撃してこなくなった。もう頃合いかと思い速度をもっと上げ惑わした後、首筋に切っ先を当てた。


急に動かれ首筋に切っ先を当てられたのに驚いたのか少し固まってから後ろに下がり剣を収めた。


それと同時に俺の感覚も戦闘用から通常用へと替わった。

通常用へと替わった事によりシャットアウトしていた、観戦していた宮廷所属の兵士達の興奮した話し声が聞こえてきた。


「流石だな。

全力でいったつもりだったんだが息も切らして無いとはな。

それにあの魔法、あの様な使い方は初めて見たぞ。打ち消し合うのではなく融合させ強化するとはな。

やはり私の目に狂いは無かった。

コウ、私の娘と結婚してほしい。」


「はい!?」


「どうしたのだ?

コウは強いのだから王族になる資格もあるし、何よりその剣に選ばれたのだからな。」


「俺はまだ学生です。

そのような事は考えた事もありません。」


「何だ不服か?

正直言えば私が結婚したいぐらいなのだがね。

まぁじっくり考えれば良い。

コウが認めれば即婚約という事に今はしておくがな。」


凄い強引だ…

それに今、さらりとトンデモない事を言ってなかったか?

…忘れよう。


「分かりました。今は婚約にしておいてください。

それとまだ発表しないで下さい。これから学園生活になるのでまだ厄介事にならない為に。」


「うむ、ではせめて相手が誰かは伏せて娘が婚約したという事だけを発表させてもらう。」


「…分かりました。」


「気になったのだがこんなに強いお前は学園のランクはどれなんだ?」


「…Eランクです。」

魔法の名前や効果、登場人物の名前等を募集しています。教えて頂ければ話の中で使わせて頂きます。


呼んで頂きありがとうございます。

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