2話 邂逅
まだまだ至らない所があると思いますがよろしくお願いします。
…どうなってるんだ?
「すいません、お呼びしておいて待たせる形になって。」
急に後ろから声をかけられたせいで心臓が止まるかと思った。
「コウさんですよね?私はあなたたちが住んでいた地球や太陽系と呼ばれている地域を監督している神でリリーと呼ばれています。」
…いきなりナニイッテンダこの少女は?
「あっ、信じていませんね!?」
「いきなりそんなこと言われて信じる方が無理だと思うが?」
「まぁそうですね、じゃあコウさんの秘密を言えたら、神様だと信じてくれますか?」
は?何言ってんのこの子?
「じゃあ言いますね。
幼稚園の頃好きだった先生を今でも好きなんですよね。」
「ぶっ、なんで知ってんだ!?」
「そりゃあ神様ですからね、まだまだありますよ?
高校生になって一目惚れした女の子をオカズに毎晩…」
「ごめん!!神様だと信じるから止めて!」
「でもその女の子とは付き合えませんでしたけどね。」
「もう分かったから。」
「やっと信じてもらえましたか。」
「半ば脅迫だろ!?」
「まぁそれは置いておいて」
「ひどっ!?」
それから説明された事を要約すると
神様は一定の年になると何処かの地域を監督することになり、その地域が安定していればしているほど、階級が上がる。
面白い娯楽や技術などが創られても階級が上がるらしい。
よって監督している神様はうまく干渉して新しい娯楽や技術を創られるようにするとのこと。
因みに日本のオタク文化は神様の間でも大好評なのだとか。
閑話休題、中には階級が上がる神様を妬んで妨害をしてくる神様も居るそうだ。
その神様の妨害によって家族を殺されたのが俺らしい。
「どれだけ謝っても済む話じゃ無いと思うんですけど最低限の事はさせてもらいます。」
「君の直接的なせいじゃないから、君を恨んでなんかないし、もう終わったことだから。」
「ありがとうございます。
それで1つお願いしたい事があるんですけど。」
「何だ?」
「私の親友が監督している地域にも他の神からの妨害で大変な事になっているらしいのです。
それで同じ神の妨害で家族を無くされたコウさんに私の親友の監督している地域に行ってもらって妨害をしている、魔神や魔族、魔物と呼ばれている生物を倒してもらいたいのです。」
「その地域にも俺と同じ目にあった人が居るんだな?」
「はい」
「だったら俺が行くよ。
もうこれ以上俺と同じ思いは誰にもさせたくないから。」
「ありがとうございます。
今すぐに親友の地域にお送りしてもよろしいですか?
コウさんの事を知っていた方には忘れてもらいますが…」
「今すぐでいいよ。
家族もクラスメイトも居なくなったんだ、今さら少し戻ったところで何もすることは無いよ」
「良いんですか?
家族に内緒で買われていた例の小説をそのままにして?」
「だから何で知ってるだ!?」
「神様ですからね。」
読んで頂きありがとうございます。