表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

友人確保…!?

入学式の翌日から授業は始まった。

といっても最初は授業内容の説明といったところだ。

そうして1限が終わった後、クラスの男の子に声をかけられた。


「デジレ嬢」

「はい。………!?」


アッシュブロンドの髪に薄緑の瞳…といったら1人しかいない。

「シャルル殿下?」そう、この国の第2王子である。


「突然で申し訳ない。オーレリア…私の婚約者なんだが、君と話がしてみたいと言っててね」

「もし都合が良ければ今日の昼食を一緒にどうだろうか?彼女と私、あとはクリフォード…あの次期宰相候補も付いてくるが」


…本当突然で驚いたしオーレリア公爵令嬢が?私と話したい?いやいや友人に困ってなさそうなのに何故?とは思ったけど初日から周りに声かける勇気はなかったからこれで交流の輪が広がれば願ったり叶ったりだ。ただ、錚々たるメンツなので粗相だけは起こしてはならない…それだけは肝に銘じておこう。


「私のような者が恐縮ではありますが、喜んでご一緒させて下さい」

と、答えると殿下は少し呆れたような顔をした。


「いやいやデジレ嬢…君、自分を卑下する要素一切ないからね?幼少の頃から国民のために尽力してきた立派な臣下だから」

「オーレリアなんかやっとまともに話が出来るかも知れないって入学前から喜んでたよ?」

「君舞踏会に来ても最低限の挨拶が済んだら姿くらませてただろう。ここ1年なんかは仕方がないとしても王都にすらいない事が多かったし」

「返す言葉もありません…」


人見知りのせいで挨拶が済んだら中庭とかに逃げ出していたのだ。でも殿下に認めて貰えているのは素直に嬉しい。


「まあ昼食一緒にとれるなら良かった。そしたら4限が終わった後食堂のテラス席で。オーレリアとクリフォードには後で伝えておくから、クリフォードと来たらいいよ」

「分かりました」


話が済むと殿下は席に戻って行った。

オーレリア様と友人になれるといいなあ…などと昼食に思いをはせていたらあっという間に昼休みが来ることとなった。授業は半分もまともに聞いてないけど、どうせ内容説明が主だから大丈夫という事にしよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ