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エッセイ諸々

列車の旅における座席と酒の話

作者: 山家

 呑兵衛と言われても仕方のない私としては、それこそ新型コロナ禍の起こる前、近隣の都道府県のロードレースに参加して完走した後、帰宅する途上の列車の中で一杯を引っ掛けつつ、車窓の景色を肴にして帰宅するのが、帰りの旅の際の何よりの楽しみになっていました。


 それこそネットで各地のロードレースを検索し、これまでに行ったことが無い土地のロードレースに行くのが好きでしたから、帰りに乗る列車にしてもどんな車両に乗って帰ることになるのか、それこそ乗ってみるまで分からないのが稀ではないどころか、当たり前でした。

(JRに乗って最終的には帰宅するのですが、行ってみた先から帰宅する途中では私鉄に乗るのがよくあることで、私鉄だと列車に乗ってみないと分からない、ということがよくあるのです。

 それこそ行きと帰りと同じ普通列車の旅をしようと考えて乗った筈なのに、行きはロングシート、帰りはクロスシートということまでもありました)


 そして、呑兵衛として列車に乗る度に思うのですが、やはり酒を飲むなら、ボックスシートが最善、次がクロスシート、ロングシートはよろしくないな、と思うのです。

 ボックスシートの車両に巡り合うことが減る一方なので、尚更にそう思えるのかもしれませんが。


 ボックスシートだと窓際に缶なり、ワンカップなりを置けるミニテーブル(?)が着いていることが通常と言っても過言ではありません。

 酒をちびりちびり呑んでは、ミニテーブルに缶等を置いて、左右を見回して車窓の景色を楽しむという芸当が容易にできます。

 しかし、クロスシートだとそんなミニテーブルはなく、窓際に置ければ上等、下手をすると窓際が狭くて缶等は置けないことも稀ではありません。

 ロングシートになると、もっといけません。

 何だか通勤列車で飲んだくれが帰るような感じになってしまい、周囲からの目も痛い話になります。

(ボックスシートやクロスシートだと私だけかもしれませんが、周囲の目を余り気にせずに済みます)


 勿論、ロングシートが全くダメということはありません。

 ロングシートだと一方の景色しか基本的に楽しめませんが、その代わりに海岸線等に広がる絶景をパノラマ形式で楽しむことができるからです。

 これはこれで、中々に酒の肴になります。

 ともかく、そんなことを帰る際に列車に乗る度に思いながら、酒と列車の旅を楽しんできました。


 さて、その際の酒と肴について言うと。

 人それぞれとしか言いようが無いでしょうが、私の場合、徐々にビールから日本酒、更に焼酎かウィスキーになっていきました。

 特にコンビニで氷カップがあるのに気づいてからは、焼酎かウィスキーが完全に定番に。

 というのも、旅の恥は搔き捨てとは言いますが、やはり普通列車の中では酒は飲みづらい。

 私の場合、ビールだと最低2本は飲みたいのですが、飲むのに時間もかかるし、酒を飲んでいるのが周囲に丸わかりだしで。

 そう言った点、氷カップに焼酎やウィスキーを予め入れて、列車に乗って飲んでいれば、周囲には酒とわかりづらく、私の気持ち的にゆったりと飲めるからです。


 その際の肴はナッツとか、カルパスとか。

 質素な肴、つまみで十分です。

 何しろ景色という素晴らしい肴が別途、あるからです。


 とはいえ、そんな旅ができなくなって、気が付けば2年近くが経っていました。

 ロードレースは徐々に再開されつつありますが、新型コロナ禍が完全に収まったと言いづらい2021年晩秋の状況では、自らの住む都道府県外のロードレースにはまだまだ参加しづらいです。

 本当に少しでも早く気兼ねなくロードレースに参加して、帰宅の際の旅路では酒を楽しめるようになりたいな、と心から願っています。

 尚、未だに作中のようなロードレース後に酒を飲んで景色を楽しみつつ列車で帰宅するというのは、2021年晩秋の現在は私はできていません。

 早く楽しめるようになりたい、という願いもあって書きました。


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