68. 異世界267日目 鍛錬の日々
新章となりますが、章のタイトルの内容までしばらくかかります。異世界ものといえば出てくる定番です。しばらくは二人の成長についての話となります。
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サクラにいたときにスレインさん達にもいろいろと聞いていたのと、役場や他の冒険者から聞いていくつか武術の道場はピックアップしていたので、事前にいくつか見て回っていた。
1日あたりの訓練の費用は自分が1000ドール、ジェンが800ドールなんだが、全体練習ではなく、個別指導となるのでしょうがない。まずは15日間の短期集中のトレーニングを受けることにした。
ただ、二人のみのパーティーで剣関係だけだとちょっとまずい場面もありそうなので自分は槌、ジェンは杖についても少し習ってみることにしている。
このためそれぞれの武器を追加して結構な出費となってしまった。自分の鋼の戦鎚(高)が15万ドール、ジェンの鋼の錫杖が18万ドールと結構したからね。錫杖は魔法媒体じゃなかったからこの値段だけどそうでなかったら数倍だ。打撃系なので付与魔法も強度を重視したものにした。
お金は大分減ってきていたんだが、この間の海賊関係で結構お金をもらっていたので大丈夫だ。これを買ってもまだ残りは100万ドールほどあるし魔符核の納入代でかなりお金も入る予定だからね。
自分が行くのはカテナ剣術というところで、通常は5~10人の練習生を相手に鍛錬を行っているところだ。今回指導してくれるのは師範代という感じのカルタニックという人だ。
最初の訪問で握手した時にこっそり鑑定させてもらったところ片手剣のスキルレベルはなんと5、盾が4だった。それ以外も2~3のスキルを持っており、クラスも戦士レベル-3になっていた。あまり時間がなかったので武術のところしか見ることができなかったが、かなりのレベルの人だった。
簡単に練習もさせてもらったんだが、指導も的確でわかりやすかったのでこの人に決めたのである。
一日の指導時間は休憩を入れて3時間なので地球で言うと時給あたり1700円くらいとなる。全体練習が1日200ドールなので個人レッスンと考えるとこれでも安いとみるべきなんだろうか?
使い慣れているものでやった方がいいと言うことで、武器は普段使っている装備を使っての稽古となる。剣の切れ味をかなり落としているので防具は練習用のかなり簡易のものだ。
好きに打ち込んでこいと言われたので斬りかかるが、簡単に流されてしまう。ある程度打ち込みをしたところで指導が始まった。若干変な癖が付いているみたいで、その辺りの矯正からとなる。
戦い方は魔獣を相手にする場合と人を相手にする場合で異なるのでその辺りは戦い方や使い方を変えていかなければならない。対人の場合は魔法を使ってくる場合もあるし、魔獣でも高階位になれば魔法を使うものがいるらしい。
剣と盾を使うスタイルの場合、盾をどれだけうまく使うかで剣が生きてくる。今まではそれがチグハグだったようだ。まあ盾なんて遊びでも使うことがなかったからねえ。
個人指導のあとは全体練習が1時間ある。この時にいろいろな人と対戦してさらに鍛錬する感じである。
1時半から5時半まで練習をした後、ジェンを迎えに行ってから夕食を食べて宿に戻る日の繰り返しだ。ジェンも日々の成長を感じているみたいで、大変だけど充実している感じだ。
ただ、ジェンを迎えに行った時の他の練習生の視線がきつい。まあ普通だったら彼氏と思われるから嫉妬の目線なのかと思う。
宿に戻ってからも勉強や付与魔法、魔法の鍛錬などは欠かさない。最初の頃はさすがにすぐに眠りについていたけどね。
15日の鍛錬を終了したあとは狩で実践しながら定期的に指導を受けていくつもりだ。
~ジェンSide~
今日からイチとは別の道場で短剣と盾の鍛錬となった。戦い方が違うので同じ道場だとどちらかの指導レベルが劣ることと、指導員の数の問題だったから仕方がないんだけどちょっと悲しかった。私塾だと教える人がそれほどいないので個人レッスンは一人が限度みたい。
私が行くのはカルイサ短剣術という道場で、体術と短剣をメインとしたところになる。
指導をしてくれるのはカルイサさんという道場主がやってくれるようだ。もともとあまり大きなところではなく、練習生も5人以下であり、通常の指導は師範代という感じのクラスの人が行っているので指導者は2人しかいない。
イチがレベルを確認したところ、短剣はレベル5、体術と盾はレベル4とかなり高かったらしい。あとは片手剣や槌、杖などが3くらいだったようだ。
道場には毎日ではないが女性も通っていることと話した感じで指導者が好印象だったのがここを選んだ理由だ。
休憩を入れて1日3時間の個別指導と1時間の全体練習と結構ハードだけどがんばらないといけない。戦い方は前面に出て戦うわけではないので、一撃離脱が基本となるのだけど、盾を使って攻撃の捌き方はできないと危ないので普通に戦い方を習うことになった。併せて体術もやっているのでなかなか大変だ。
下見の時からだけど他の練習生の視線が少し気になのだけど、できるだけ気にしないようにしている。初日の練習が終わった後、他の練習生から「食事でもどうか?」と、声をかけられたので、帰りにイチに迎えに来てもらうようにした。
「わかった。まあ、日暮れも早いから女の子一人だとやっぱり危ないよね。」
そう言って行きも帰りも道場まで送ってくれることになった。イチの道場の方が宿から近いのでちょっと申し訳ないけどとても嬉しい。
さすがに迎えに来てもらうと声をかけてくることはなくなったのだけど、かなりの嫉妬の目でイチが睨まれていた。「なんであんな奴が・・・」とか聞こえてきたがイチのことを何も知らない人にそんなこと言われる筋合いはないわ。




