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ジェンside-11. 異世界1453~1467日目 タイカンにて

 アルマで町を散策しているときにお店でイチがカメラを見つけてきた。こっちの世界のカメラはかなり貴重品で、遺跡調査の時に少し見たくらいだったのでかなり驚いていた。

 中古品でも出回ることがほとんど見ない品物みたいだけど、店主の話を聞くと、最近高価な品物が結構持ち込まれるみたい。もしかしたらサビオニアで仕入れたものなのかもしれないね。商会の人が安く買い取ってきて売っているのかも。


 イチはかなり高かったんだけど、せっかくだからといって購入することにしたようだ。印刷する機械とセットで23万ドールとかなり高額だったんだけど、これを逃すと手に入れることはできないだろうしね。まあ最近はお金を使うこともなかったので資金は十分だったし、あって困ることもないからね。

 他にもいろいろと面白いものがあったので購入したんだけど、正直値段が妥当なのかよくわかっていなかった。でもこれだけのものが普通に流れてきているあたりサビオニアの国はどっちにしろだめになっていたんだろうね。



 王都に着いたときにサビオニアの国が革命により滅びたことを聞いた。ついに革命が終わったのか。今後いい方向に行ってくれるといいなあ・・・。革命が終わっても結局その国が落ち着かず、戦闘が続いていくこともあるし、結局国の運営がうまくいかなくて再び革命が起きることもある。できればこのまま戦いのない国に落ち着いてほしいものね。

 もしこの世界に滞在するのが長くなったら落ち着いた国になったところであの国の様子を見に行きたいなあ。理想だけでは国の運営はできないと思うので、あの通路が交渉の役にたってくれるといいなあ。

 私たちにはどう考えても手に余るものだからね。あの通路の通行料をどう設定するかでかなり変わってくると思うのよね。だけどあんな通路があるってことは、ホクサイ大陸にも同じような通路があるかもしれないわね。特にヤーマンとタイガの間にはあってもおかしくないように思うのよね。

 ただ闇雲に探しても見つかるものじゃないから、今回みたいになにか見つからないと探せないだろうなあ。




 カメラは遺跡の調査とかに使うのかと思っていたんだけど、イチはいろいろなところで撮影している。使用するのに魔獣石を使うのだけど、印刷してしまえばいくらでも撮ることができるからいいけどね。まあ地球にいたときのデジカメみたいに気楽には撮れないけど今の自分たちにはそこまで大きな負担ではないのは確かだ。

 風景を撮ったりもしているけど、イチに言われて結構モデルになって写真を撮っている。タイマー機能は無いので二人の写真がほとんど撮れないというのがちょっと悲しいところだけどね。貴重なものなので他の人に気軽に頼んで撮ってもらうわけにもいかないからね。

 ただしばらくしてイチがリモコンのようなものを造って二人で撮れるようになったのは良かったわ。単純に大きなボタンを作ってそこに風魔法を当ててボタンを押すと、つながったケーブルがシャッターを切るというものだけどね。カメラが結構大きいので自撮り棒は無理だったのよね。



 ただ時々前に買った服を指定されてモデルになることがあるんだけど何かがよくわからない。なんでこんな衣裳と聞いても「雰囲気が合うからだよ。」と言ってあまり詳しくは教えてくれない。


 一面の水田で稲穂が風にたなびいていたときに青っぽいワンピースのような服を着たり、古代遺跡でウエディングドレスを着せられたり、前に木で造った刀のようなものを持たされて着物っぽい衣裳を着せられたりとかなんかよくわからない。空を飛べるからと言ってほかにもいろいろと写真を撮られたんだよね。


 そのあとは印刷した写真を見てにまにましているのは私の写真を見ているだけでなくてなぜか引っかかるのよね。


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