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【完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~  作者: ばいむ
第一部 異世界での懐かしい人々

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現-7. 現世界21日目 休日

 昨日は体育祭だったので今日は振り替えで休みだ。今日はゆっくり寝ているからと親に言っておいたので惰眠をむさぼっている。9時頃にはおきて部屋でだらだらしていると、一階から笑い声が聞こえてきた。

 めずらしいな。どうも父の声も聞こえるような気がする。今日は休みを取ったのか?お客さんでも来ているのだろうか?


 一階に降りるとリビングから声が聞こえるが、なぜか聞いたことのある声が聞こえている。驚いてリビングをのぞくと、うちの家族の他にジェンが座って話をしていた。そういえば索敵スキルとかのことをすっかり忘れていたよ。


「なんでジェンがいるんだ!」


「ああ、イチ、おはよう。」


「おはようって・・・なんで父さんだけじゃなく玲奈まで家にいるんだ?仕事と学校はどうしたんだ!?」


「なぜって、ジェニファーさんがうちにやってくると言うから休みを取ったんだよ。母さんも今日はパートがないからね。大事なことだから、玲奈には学校は休んでもいいと言ったら休むことにしたみたいだ。」


「大事な話って・・・」


「今度ジェニファーさんのご両親がやってくるらしいじゃないか。まずは純一のことを確かめたいと言うことらしいが、うまくいけばその後私たちとの面会をセッティングしてくれるらしいな。」


「なんでそこまで話が進んでいるんだ。」


「だって、イチと結婚する未来しか考えられないんだもん。いまさら結婚しないなんて選択肢はないわよね。」


「いや、その・・・。」


「ないわよね!!」


「わかった・・・。」


「ひゃっほー!!」


 なぜか玲奈が歓声を上げている。


 しばらく話をしていたんだが、お昼を作るというのでジェンも手伝うことにしたらしい。しばらくして出てきた料理は自分の好物だった。


「イチの大好物を作ってみたわよ。」


「ジェニファーさんに自分の好みまで把握されているなんてねぇ。料理の手際もいいし、ほんとすぐにでもお嫁に来てほしいものだわ。」


「やめてくれ。まだ高校生だって。」


「いつでも来てもらっていいからね。」


「ありがとうございます。おかあさま。」


 お母様と言われて「まぁまぁ・・・」と目を輝かせている。


「私のことはレナでいいからね。」


「わかったわ、レナ。私のこともジェンでいいからね。これからもよろしくね。」


 完全に取り込まれている・・・。どうすんだよこれ・・・。


 父は生暖かい目で自分たちを見ているし、反対する家族はいないのかよ!!


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