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ルクセンブルクでのひととき

作者: 伊集院 大和












小説風エッセイを書く筆を止め


気分転換の為に 近くにある公園へ出掛けた










少し公園内を歩き 池の辺に辿り着き




傍にあるベンチに腰を降ろした















池の畔を泳いでいる


水鳥達を眺めていると





何故かコーヒーが飲みたくなった












何処からか来た金髪の婦人が


持っていたカップに ポットからお湯を注ぎ






私に1杯のコーヒーを差し出してくれた











なんて優しい婦人なんだ




こんなしがない私に


優しくしてくれる女性は





そう思っていたら

婦人は夢の様に消えてしまった














昨日の仕事の疲れもあり


夢と現実が判らなくなっていた





目を醒ます為に 傍にある黄色の棚から


コーヒーの瓶を探し 蓋を開け


スプーンからカップに数杯入れ






夢の中で見た 金髪の婦人を思い出しながら








ポットからカップにお湯を注ぎ


作ったコーヒーの薫りを味わいながら 少し口に含んだ
















窓の外から鳥のさえずりが聞こえ


どんな鳥が鳴いているのかと少し窓を開け


外を眺めて鳥を探した












ふと 遠くを見ると



夢の中で見た金髪の婦人と目が合い


お互いが即座に会釈した














婦人の姿を追いかけるように

公園へ出掛け







池の傍にあるベンチに

腰を降ろした













そして 1杯の暖く味わい深いコーヒーと


今度は夢では無く 爽やかなひとときを


鳥のさえずりと共に過ごした




「文フリ短編小説賞2」


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