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エピローグ

「おめでとう、これで君たちが勝ったんだ」

偽の僕が、悔しそうな顔をしている。

「それじゃあ、ここから出してくれるかな」

偽の僕に言うと、偽の僕がパンパンと手を2回叩く。

そして、偽物と本物の2つに分かれた。

「君たちは、無事に家に帰れるよ。おめでとう」

「君らはどうなるんだい」

僕は、偽の僕に尋ねる。

「さあね。でもきっと、君らは覚えていてくれるだろ?」

そう言いつつも、何やら視界が薄くなる。

暗くも白くもなっていない、ただ薄くなっていくのだ。

「ああ、覚えておくとも。君らがいたことを!」

僕はそう叫んだ途端、目の前が真っ暗になった。



瞬きほどの時間が過ぎると、僕はいつものように家にいた。

空は青く、時計を見ると6時半となっている。

いつの間に帰ってきたのか、記憶が無い。

パジャマに着替えているが、その記憶すらない。


学校へ来ると、昨日と何も変わっていない。

どころか、帰る時にあった膜も、跡形もなく消えていた。

教室へ入ると、席に座る。

そこへ友人から声をかけられた。

「片絵の知り合いと言ってるやつが来てるんだけど」

「僕にか?」

そう言って教室の外へ出ると、相羽、矢鱈、高屋の3人が待っていた。

「どうしたんだ」

「昨日のことは、夢だったんでしょうか」

「いや、夢じゃないよ」

僕は彼らに答える。

「だって僕らが覚えているじゃないか」

そう言うと、彼らは何か思い当たる節があるようだ。

そうだろう、夢じゃないのだから。

だから、彼らはどこかで生きていた。

もしかしたら、今も生きている。

でも、それはこの世界の誰も知らない真実だ。

僕らだけが知っている、真実だ。

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