11/20
卓球
卓球台が、壁際から持って来られると、それぞれがラケットをもった。
「なあ、本当にしないとだめか……?」
矢鱈がまだ嫌がっている様に相羽に言う。
「しなきゃ。メッセンジャーが言ってたでしょ、ここから出るためには生き残るしかないって」
「でもさぁ……」
偽矢鱈もまだ嫌そうだ。
「ダメ、戦わないと」
偽相羽が偽矢鱈に言う。
そして、矢鱈と偽矢鱈は不承不承といったかんじで、卓球のラケットを握った。
試合は、白熱した。
特に相羽と偽相羽が。
そうそうに矢鱈と偽矢鱈は疲れただの、もう嫌だのいって、戦線を離脱。
そしてシングルスで卓球が続けられた。
だが、一向に終わりが見えない。
互いに疲れが見えないのだ。
「そこまでっ」
声を出したのは、いつのまにかいた、俺の偽物だった。




