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勝負
次は偽相羽だ。
「私は、これよ!」
入るなり、卓球のラケットを振り回していた。
「えー卓球?」
相羽が嫌そうにいう。
「なに、いやっていうの?」
「そもそも、勝負しなければ、なにも起きないわけだし…」
「そうも言ってられないでしょ。私のどちらかが生き延びる。どちらかが消える。それがこの世の摂理なのよ」
「…なら、ダブルス、しない?」
指さしたのは、仲良くなっている矢鱈と偽矢鱈だ。
「そっちの二人と、こっちの二人。それぞれ勝負。それでいいんじゃないかな」
「……しなきゃ、だめ?」
矢鱈は見事にハモリながら聞いてきた。
「しなきゃだめ」
それに、相羽が見事にハモって返した。




