表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/51

2.「闇を光で」イスフィール大作戦!!Ⅴ

楽園の薔薇


2.「闇を光で」イスフィール大作戦!!


<5>


「…ここってどこ?」

イスフィールは完全に迷子になっていた。

(だって!小さい頃から外に出ていないんだもん。仕方ないよ、これ!あ~私ってすごいバカ…)

心の中でぶちぶち言いながら歩いていく。

ため息だって、10回はもうとっくに超しているだろう。

「引き返そうかな…」

そうつぶやいて回れ右。しかし、もうどこを通ってきたかも不明である。

(どうしよう!?)

また回れ右するとどうなるでしょう。

(ま、カンでいこう…)

正解は、最初の向きに戻る。←分からない方、やってみて。

どんどん進むと途中で誰かに呼び止められた。

「お前、イスフィールって奴、知ってるか?」

「れ」

レイアースと言いそうになったが「れ」でとどめる。

ということは、自分が出てからすぐに戻ってきたようだ。

「だ、だれだよ、それ!イスフィールなんて知るか!それに、わ、じゃなくて~俺の名前はイズライール!人違いなんてすんなよ!めーわくだからなっ!!」

最後の「めーわく」と言うところだけ力を込めた。

これはイスフィールとしての気持ち。

もしバレたら、すごいことになる。

『エプスタイン家の薔薇姫が家出!』

などということになりかねない。

というより。

(私って、男のフリ上手なのかな~。ちょっと悲しい。)

だって。

「そうか…。」

とかなんとか言いながら、レイアースもどこか行っちゃったし。

(こりゃ、本物だと勘違いしてないか…?)

逆にガッカリってかんじ。

(おっと、どんどんマイナーになってしまう。そうそう、目的はラクリーン家の調査!)

イスフィールは心の中で自分を応援した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ