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9.風邪!?なのか?Ⅱ

楽園の薔薇


9.風邪!?なのか?


<2>


その4人を見て、イスフィールは固まった。

「リ、リカティア姉様!?」

「リカティアねえさま?」

後で復唱したのはレイアース。

何じゃそりゃと首を傾げた。

リカティアという女性は黙殺したが。

「イスフィール、元気?で、深緑ちゃんは?」

「ふ、深緑ちゃん?」

イスフィールは初めて聞く言葉に頭をフル回転させる。

それが誰だか分かったとたん、笑いがこみ上げてきた。

「あ、うん。深緑ちゃんね、ああなるほど。」

笑うと頭に響く。

で、当の深緑ちゃんはというと。

「リカティア姉様、足踏んでる…。」

足を踏まれバランスを崩し、床でのびていた。

「あー、姉様ったら。今日の占い信じてなかったわね。」

「ラウディー姉様まで?ってことは…。」

「こんな事でのびるようじゃ、鍛え直さなきゃダメだな、深緑も。」

「ラディア姉様…。」

リカティア、ラウディー、ラディアというイスフィールよりもちょっぴり年上の女性がそろった。」

「みなさん、おしゃべりはまた後でにしませんか?温かいハーブティーが出来たんだよ。」

そんなところにユニゾンがやって来た。

「あ、じゃあまた後でね、イスフィール。」

「バイバイ、薔薇姫。」

「すぐ来るから!」

女性3人が挨拶(?)をしてユニゾンの私室へとついて行く。

セイレーンはそれを和やか〜に見ていた。

「――で、何なんだ今の。」

いつの間にかレイアースが復活している。

セイレーンの顔が苦笑になった。

「今のは、ソフィア様の姉様と妹姫だよ。」

簡単に言ったセイレーンに、レイアースはまた首を傾げた。

いくら何でも簡単すぎたらしい。

「最初のリカティア姉様が母様の姉様で、後のラウディー姉様とラディア姉様が妹姫なの。」

付け足すイスフィールに、セイレーンが深く頷いた。

「…それにしちゃ、若くないか?」

レイアースがためらいつつ口にした、その時。

「――あら、深緑ちゃん。女性にそういうこと言っちゃダメよ。嫌われるからね。」

扉が開かれ、リカティア達が入ってきた。

少しズレているが、ユニゾンとの話はどうなったんだ?

「まぁ、海のように広ーい心を私達は持っているから。」

「特別に教えてあげるわ。」


広い心。

果たして、それは本当なのだろうか。






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