表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

友達チャレンジ

処女作なのでどうか温かい目で見てもらえると嬉しいです。

___________________________________

だから言ってるでしょ」

瀬戸世那は腕を組んで俺を見下ろしていた。

「男女の友情が成立するかどうか」

「試すのよ」

昼休みの教室。

弁当を食べ終わって、まったりしていた時間だった。

はずなのに。

なぜか今、クラス全員の視線が俺たちに集まっている。

……最悪だ。

「意味わからん」

俺は机に肘をついたまま言った。

「なんで俺なんだよ」

世那は当然のような顔で言う。

「如月が言ったんじゃない」

「男女の友情は成立しないって」

確かに言った。

ついさっきの昼休み。

恋愛の話になったときに。

「そんなの成立するわけないだろ」

軽い雑談のつもりだった。

まさかこんなことになるとは思わない。

世那は俺を指差す。

「それを証明するの」

「私と友達になって」

教室がざわつく。

「おお」

「青春イベントじゃん」

「ラブコメ始まった」

やめろ。

本当にやめろ。

俺は深くため息をついた。

「断る」

即答した。

世那の眉がぴくっと動く。

「逃げるの?」

「逃げじゃない」

「面倒なだけ」

俺は肩をすくめた。

「そもそも成立しないってわかってる」

「だったら試す必要ない」

世那は少し黙った。

そして。

ニヤッと笑う。

……あ、この顔。

嫌な予感しかしない。

「1ヶ月」

「は?」

「1ヶ月だけ」

世那は人差し指を立てた。

「その間、私たち友達やる」

「もし友情成立したら」

胸を張って言う。

「私の勝ち」

「成立しなかったら?」

俺が聞くと。

世那は少しだけ視線をそらした。

そして小さく言う。

「……私の負け」

クラスがざわつく。

「瀬戸が負け認めるの!?」

「珍しい!」

世那は顔を赤くしながら続けた。

「そのときは……」

一瞬迷って。

覚悟を決めたように言った。

「言うこと聞いてあげる」

教室が爆発した。

「うおおおお!」

「如月やれ!」

「これは勝負だ!」

なんでこんなことになっている。

俺は頭を抱えた。

世那は腕を組んだまま言う。

「どうする?」

完全に挑発の目だった。

俺は少し考える。

どうせ成立しない。

それは俺が一番知っている。

だったら――

証明してやればいい。

「……いいぞ」

教室がどよめいた。

世那の目が少しだけ丸くなる。

俺は続けた。

「その代わり」

「泣くなよ」

世那の顔が真っ赤になる。

「泣くわけないでしょ!」

机を叩く。

「むしろ私が勝つし!」

「はいはい」

「その余裕、1ヶ月後も保てるといいわね!」

周りがニヤニヤしている。

神谷が俺の肩を叩いた。

「青春してるじゃねーか」

「してない」

即答した。

これは実験だ。

ただの検証。

恋愛なんて関係ない。

……そう思っていた。

このときはまだ。

こうして。

俺と瀬戸世那の

友達チャレンジ

が始まった。

そしてこの選択が――

俺の高校生活を、思いっきり狂わせることになる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ