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ルーム6 1

感想ください。

誤字脱字などがあれば教えて下さい。



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新暦一〇六年 五月六日 二〇時〇〇分

ジリス帝国 工業団地

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 工業団地の一角。明かりが消えた静まり返ったなかを一台の車が走っていた。

まるで忘れ物を取りにでもきたかの様に走る大衆車に、それを運転しているのは帝国の上院議員、ザック・コネリーだ。


指定された場所に到着したザックは車のエンジンを切ると、助手席に置いてあったブリーフケースを手に車から降りる。

前後左右を確認し誰の気配も感じないことを確認すると倉庫へと向かった。


コンコン。


 音が響かないように倉庫の扉をノックすると、ガチャンと扉が開いた。


「入れ」


 扉を開いた男に、ザックの視線が男の手に引き付けられる。それは、男は銃を持っていたからだ。


「閉めた」


 ザックが中に入ると男は扉を施錠する。

 言った男に、誰かが電気のスイッチを入れたのだろう、それまで暗かった倉庫内が一気に明るくなった。


倉庫には扉を開けた男の他にあと二人男が居た。

男達は全員銃を持っており、倉庫の中央に立つ男に、それを守るようにして二人の男が立っている。


「これだ」


ザックは、ブリーフケースの中から二つのファイルを取り出すとそれを中央に立つ男に渡す。


 倉庫の中央に立つ男の名はルータ。

ルータは男の本名ではなくコードネームだ。

 ここにいる男達は全員連邦のスパイであり、ザックが持って来ていたのは帝国の機密情報だ。

 ルータは、ザックからファイルを受けると中身を確認する。


ガリス帝国は戦争が始まると程なくして三つ組織を設立した。

 一つは特殊作戦群。一つは特別技術研究所。一つは特務機関。


設立された三つの組織は全てエリシアに関係していた。

特殊作戦群は、エリシアに赴き地球人の知識、技術を回収する為に設立された。

特別技術研究所は、特殊作戦群が回収してきたものを元に武器や兵器の研究開発する為に設立された。


 戦争に勝利するには地球人の知識、技術が不可欠であり、帝国が行っている事は当然連邦も行っている。

 特務機関は、連邦の回収部隊や研究開発部がアークから何を持ち帰り、どういった武器や兵器を研究開発しているのかの情報収集の為に設立された。


 ザックが渡した二つのファイルに、一つのファイルは特殊作戦群のとある中隊についての情報。もう一つのファイルには特別技術研究所のとある部門についての情報が記されている。

ファイルに目を通すルータに、ザックはその情報を大変な思いをして入手してきた。


 特務機関には、複数のルームと呼ばれる科が存在している。

ルームは設置された順番に、ルーム1、ルーム2、ルーム3と番号が割り当てられておりルーム1は諜報を、ルーム2は暗号の作成解読を行っている。そして、そこには防諜を担うルーム5も存在する。


 防諜とは、スパイ活動を防ぎ、自国の情報や秘密の漏洩を防ぐことだ。

 ザックが持ってきたファイルに記されているのは帝国の秘密の中の秘密の、更にその中の秘密であり、ザックは防諜を担うルーム5に絶対に気付かれないように細心の注意を払って情報を入手してきた。


「確認してくれ」


 ルータの足元に置かれていたナイロンバック。

 目を通し終えたルータはファイルを閉じるとナイロンバックを開く。光を反射するそれにバックには大量の金の延べ棒が収められていた。


必要に応じてルームを増やしていく特務機関に、そこにはルーム6という実働部隊も存在している。


「確かに。ちょっとそこにある台車を借りてもいいか?」


 一、二本ならいざ知らず大量の金の延べ棒を人力で運ぶことは出来ない。

 そうして成立した取り引きにお互いが立ち去ろうとした時だ。

パツっと、ついていた照明その全てが一斉に消えた。


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