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エルフ族ヒト型単一雌性生物種の生態

エルフ族単一雌性生物種についての生態をここに記す。


エルフ族と呼ばれる単一雌性生物種は生息域と適応魔術によって七つの種族に大別される。

その種族名については下記の6つである。


ハイエルフ種

スノーエルフ種

ウッドエルフ種

ダークエルフ種

サンドエルフ種

ランドエルフ種


それぞれのエルフ族に共通するのは、

単一雌性生物であること

耳がとがっていること

身長が175~230cmと異世界現代人女性の平均身長(160cm)よりも遥かに大きいこと

乳房及び臀部の発達した個体が多いこと

独自に系統化された魔法術式を用いること


などが挙げられる。


そしてさらに彼女たちの特異な点としては第二次性徴期がとても早く訪れることが挙げられるだろう。

彼女たちは生後3ヶ月で言葉を介したコミュニケーションをとり、生後半年で文字を読み書きするようになる。これらはヒトの家畜時代に急速に成長し、すぐに狩猟の戦力になることを目的とした人為的な選別の結果だ。


その選別が行われた結果、生後1年で元世界で言う小学3年程度にまで成長する。

つまり、第一次性徴期と第二次性徴期をほぼ同時に迎えるのである。1歳となった彼女たちは、16歳程度まで第二次性徴期が継続する。

要するに彼女達の大きな胸や身長は、ヒトの2倍以上の期間の第二次性徴期によるものであるのだ。


そして、さらに彼女たちの特異な点は、第二次性徴期の途中でも妊娠が可能であるという点だ。

ヒトは第二次性徴を終えた後に初潮が来て妊娠が可能な体になるが、エルフ族はそもそも無月経である。具体的な時期は不明だが、第二次性徴期の途中で卵巣や子宮は成熟するものと思われている。


古いエルフの伝承では、6歳(ヒトで言う中学2年生程度)のエルフが妊娠したという話がある。そのエルフは自慰をして妊娠と出産をしたが、多量の出血を伴っての出産であり、母子ともに6歳程度で身長の伸びや乳房、臀部、陰毛の発育が止まり、エルフとは思えないほど小さな姿のまま生きることになった、という話だ。

エルフ族では自慰は自らに処女を捧げる禁忌の行為とされ、自慰をさせないようにするための作られた訓話とする説が通説だが、若年妊娠をした際のリスク(低出生体重児、常位胎盤早期剥離)に関連すると訓話とも考えられている。


如何せん、資料が少ないため確認できたことは少ないが、これらが各種エルフに共通することだろう。


そして、以下には各種のエルフ毎の記録を記す。


まずはハイエルフ種についてである。


ハイエルフ種

平均身長:190~250cm

魔術適正:全属性、無系統魔法(極大)

居住地域:魔術文明都市国家(位置不明)

推定独立時期:(人類の支配から逃れた時期)50万年前


最も魔力を操ることに長けたエルフ族

その一方で最も長い間人類に隷属し、最も長い期間を魔術の研究に費やしたエルフ族。

彼女たちは隷属させられた復讐のために魔術を極める時間を欲し、時間を得るために更なる隷属をも受け入れたと言われる。

結果として最も遅い時期にヒト族からの支配から逃れることになった。

しかしながら、長期に隷属していた結果か、エルフ族の中では最も美しいとされ、過去にはハイエルフと会う為だけに世界の3割の資産が消費されたという。

エルフ族の中で最も長身かつ豊満な胸を持ち、この世界の男性であれば必ず1度抱きたいと思うほどの美貌を持つ。

木、火、土、金、水、氷、風、闇、光、その他の全ての属性魔術を極め、世界の覇者となる素質を持つ。

しかしながら本来は争いを好まず、冷静で探究心に溢れる智者としての側面が強い。

そのため、高度に隠匿された魔術文明都市で今もひっそりとこの世界の全てを知るために研究を続けているとされる。その文明レベルは我々の住んでいた元世界を凌駕するともされ、ハイエルフという言葉を聞くだけで恐れる魔術師もいる。

また、争いを好まなくなった理由として、種族の存続には必ずヒトのオスが必要と気付き、絶望したためだとも言われている。

単にエルフと言う場合、ハイエルフのことを指すことが多く、ハイエルフを見かけた土地と言うだけで土地の価値が跳ね上がるため、世界各地にハイエルフ降臨の地を称した地域がある。

日に焼けていない白い肌は常に魔力を帯びて煌めいていると言われ、現代異世界のあらゆる攻撃を無効化する(らしい)



スノーエルフ種

身長:175~230cm

魔術適正:氷、水(極大)火、土(大)その他(中)

居住地域:北方積雪地域

推定独立時期:360万年前


ヒト族の支配を逃れ、北方狩猟民族(ヒト族)と交雑したエルフ族

白磁の壺のように白い肌と白い髪、白いまつ毛と鮮やかな瞳を持つ。元世界で言うアルビノや白変種に近い形質のエルフ族。

また、身体に脂肪を蓄える必要があるためか、胸がハイエルフの次に大きく、北方では大きな水瓶や壺を「雪エルフの胸」と呼ぶ方言が残っている。

一年中吹雪く山の中に集落を固まって作って住むと言われ、気候操作魔法を使って集落を守ると言われる。また、集落の中は温暖な気候に保たれていると言われ、助けられた冒険家が数名記録に残っている。

その冒険家によると彼女たちの生活は狩猟採集民族に近く、主食は雪の下に生える植物類と春のうちに採取したナッツ類であり、その他に家畜化されたヤギのミルクや肉を少量食べていたという。

エルフ種の中では2番目に早くヒト族の支配を逃れたエルフ種。逃れられた要因は逃げた先が冬の北方山岳地帯だから、というのが有力説である。

閉鎖的で伝統を重んじる気質が強く、首長の決定によって集落の移動を行うとされ、定住する場所を持たないとされる。しかしながら、天候操作が可能なのであれば、北方山岳地帯での定住も可能と言われており詳細は不明。

現代異世界においてヒトとの関わりや目撃例が少なく、そのほとんどが謎に包まれている。





ウッドエルフ種

身長180~210cm

魔術適正:木、土、風(極大)その他(中)

居住地域:森林地帯

推定独立時期:220万年前


ヒト族の支配から逃れ、森林の狩猟採集部族と交雑したエルフ種

エルフ種の中では比較的筋肉量が多く、生活様式も魔術中心ではなく、火起こしをしたり弓や槍、剣を扱うなど、運動能力にも優れたエルフ種

しなやかな筋肉と運動に適した体格を持つ反面、筋肉量の増加によって平均身長は魔術中心の生活を送るエルフよりもやや低い。

狩猟方式も系統化された武術と言うよりも自然の中で磨かれた方式であり、応用力に優れた森の魔法戦士である。

なお、数千年前の時代ではヒト族の軍隊との戦争を行っていた、という記録があり、森林内に散兵線を配置してのゲリラ戦等を得意としており、個の能力よりも全体の戦力を勘案した戦闘を行うこともできる。


体格については、筋肉量は増えたがそのしなやかさの中に細さと柔らかさを兼ね備えた女性らしい体つきであり、こちらも世の男性には人気。

目撃例の最も多いエルフ種であり、クランを作ることで知られている。

エルフ種の中では3番目に支配から抜け出した種族であり、同時期にダークエルフ種とサンドエルフ種も支配から抜け出したと考えられている。

主食は狩猟生物の肉や果実であり、特に甘い果実のタゴの実と呼ばれる好物が古くから知られている。

森林近くの村落では軒先に干したタゴの実を吊るすことでエルフに敵意がないことを示す風習が一部で残る他、冬に軒先のタゴの実が無くなる事を「長耳の報せ」と言い、次の年が凶作になることをウッドエルフが教えてくれているらしい。この長耳の報せが行われた件数を村では作付けを拡大する目安にするなど、敵意のないヒト族とは消極的な交流を続けているようだ。






ダークエルフ種

身長175~200cm

魔術適正:肉体強化、無系統魔法(極大)土、闇、光、金、水、火(大)その他(中)

居住地域:沼地、岩礁、洞窟、密林等の暗所

推定独立時期:220万年前



青褐色や褐色、灰色に近い暗い肌の色を持つエルフ種。肉体強化魔法によってその身一つで生き抜く力に長け、勇猛な武闘士として知られる。

魔術の他に系統化された魔闘術と呼ばれる武術を用いる。

彼女たちが過去にどのような存在に遭遇し、どのようにその種を繋いできたのかは一切不明。

過去に数例程しか目撃情報がなく、外観の伝聞しか資料がない。

彼女たちはほぼ裸同然の姿をしており、こぼれ落ちそうな大きな胸を押さえつけるための布と、子を成すために重要な部位、つまり下着のような布のみを着用していたとのこと。

そのような粗末な衣服のみで、荒地を跋扈する魔獣と対峙していた姿を目撃されており、用いていた大剣から魔力の残滓が漏れ出ていたことから、魔術によって肉体強化が可能であると判断された。

居住地域は目撃地点付近の未踏地域から分析したものであり、詳細不明。

また、目撃が夜間であったため、暗視魔法等の無分類系統魔法の使用が可能な特異なエルフ種とされる。

なお、王国禁書目録指定図書館にてダークエルフに類似した存在の記載があると思しき図書を発見したが、禁書指定のため調査を断念。




サンドエルフ


身長175~200cm

魔術適正:土、火(極大)金、水、木(大)その他(中)

居住地域:砂漠、サバンナ等乾燥地帯のオアシス周辺

推定独立時期:220万年前



ヒトの支配から逃れ、乾燥地帯を生きのびたエルフ種。乾燥地帯周辺に住む遊牧民族や砂漠を進むキャラバンとの交雑で生まれたエルフ種。

現在では商隊や遊牧民族のいない乾燥地に集落を形成し、オアシスの水を使って農耕を営むと言われる温和なエルフ種。


ごく稀に新たなオアシスを求めてキャラバンの近くを通ることがあり、目撃例がそこそこ存在する。

日に焼けた肌を持ち、薄い布1枚を加工した薄着のペプロスを着ている姿が目撃されている


目撃例では、オアシスを見つけるために舞踊を用いた儀式魔法を行っていたり、はたまた新しく見つけたオアシスで大はしゃぎしていたりと様々だが、共通して陽気で商隊にも遠くから手を振ったりとかなり開放的な性格の個体が多い。

しかしながら、その彼女たちの所在地には未だかつて誰も到達したことはなく、一説にはこれらはヒトを惑わすための幻であると言われ、砂漠を知るものは絶対に近づかないという。

噂と目撃例が重なり、詳細を語る上でかなりの文献を参考にしたが、これ以上の内容はなく、彼女たちよりも砂漠の民の用心深さしか分からなかった。


しかしながら、砂漠地帯での略奪事件や商隊襲撃等の犯罪はサンドエルフの目撃地点に近づくにつれて減少傾向にあるため、何らかの相関はあるのだろう、と思わざるを得ない。


本当に彼女たちが守ってくれているのだとしたら、きっと砂漠の民はサンドエルフの秘密を暴かずにおくことで、お互いにとって良い関係を築いていこうとしているのだろう。






ランドエルフ種

身長165~185cm

魔術適正:空間魔法、無系統魔法(極大)その他(中)

居住地域:不明

推定独立時期:500万年前


最も特異なエルフ種

最も早期にヒト族と袂を分かち、現代まで潜伏してきたエルフ種

最も古いエルフ種であり、属性魔法への適正が相対的に低いが、特異な魔法を使用し、エルフ族の神との交信が可能であるとされる。


古くからその存在を疑われ続けてきたエルフ種。

エルフ族がヒト族の前に現れる「美女伝説」のうち、1つにのみ記載が存在する。


彼女たちはヒト族に紛れて暮らし、自らの耳をヒト族の耳と同じ形に切り落とすことでヒトに分からぬように暮らしてきたとされる。


しかしながらランドエルフ種もエルフ族単一雌性生物であるため、子は女しか生まれず、貴族たちが血を取り込めばその一族は断絶男子が生まれずに断絶すると言われ、古くから恐れられてきた。


女ばかり産む貴族の正妻を「エルフの胎」と呼んだりするが、これが語源とされる。


ランドエルフ種は、この世界の影の支配者と呼ばれており、国が興る時や滅びる時に現れ、予言を残して居なくなるとされる。

また、エルフが人前に現れる美女伝説を作り、エルフを美女の象徴として祭り上げるための舞台装置としての役割を持つとされる。


それ以外のことは一切不明なため、調査を断念。







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