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第59話 神々の原典──語られざる消失と、最後の使命


◆序章:第六の地、深層の書庫


ユリアとカイルが辿り着いたのは、

《記録の深層》と呼ばれる第六の記録地――


そこには、王国創世の遥か以前に書かれた《神々の原典》が眠っていた。


巨大な扉が開くと同時に、風が巻き起こる。

文字すら読めないその書は、ふたりに問いかけてくる。


『汝ら、運命を書き換えし者の血を引くか』


ユリアとカイルが頷くと、

書庫の奥から――かつて見たことのある映像が現れる。


それは、“セレナとユウの最後の記録”。


 



◆第一章:セレナとユウの“選択”


映像の中で、セレナとユウは“転生の門”の奥へ進んでいた。


「この門の先にあるのは、すべての記録を封じた根源」

「けれどそこに干渉すれば、私たちは世界から“記憶ごと消える”」


ユウが微笑む。


「でも、それが必要なんだ。

この世界を“神の干渉”から本当に自由にするためには」


 


セレナも頷く。


「私たちがいた証は、子どもたち、孫たちが残してくれる。

なら、私は喜んでこの運命を受け入れる」


 


そして――

ふたりは“神々の原典”に触れ、

その記録と共に、静かに世界の中から姿を消した。


“完全な自由”を残して。


 



◆第二章:最後の使命と、新たな継承


映像が終わると、原典が再び問いかける。


『問う──自由は、真に世界を救うのか。』

『書き換えを許した代償は、さらなる歪みを呼ぶかもしれぬ』


 


ユリアが答える。


「たとえそうでも、私たちは歩みを止めない。

澪さんも、アリアさんも、セレナもユウも……

皆、“誰かの自由”のために命を懸けた」


カイルも剣を突き立てる。


「俺たちは、“誰かが書いた未来”をなぞるだけの存在じゃない。

……自分の足で進む、“新しい一歩”を刻む者だ」


 


原典が静かに開かれる。


そこに記されたのは、空白の1ページ。


“まだ誰も記していない、最後の継承章”だった。


 



◆終章:筆を取る時


ユリアはそのページに、こう記す。


『ここに記すのは、神でもなく、勇者でもない。

世界を“愛し、生きた者たち”の物語。』


カイルが隣で静かにペンを握る。


『このページから先は、誰にも託せない。

……私たちが、語り継ぐ』


 


書き終えたとき、原典は光に包まれ、

ふたりの体に“最後の印”が刻まれる。


それは、澪・グラディウス・アリア・ユリウス、

セレナ・ユウ、そしてすべての仲間たちの“魂の継承”だった。


 


その瞬間、王国全土に新たな風が吹き始める。


“記録は完結し、新たな物語が始まる”という風が。


 



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