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第57話 再構築された未来──新王歴の幕開け


◆序章:再構築の地にて、目覚め


眩い光の中、ふたりは目を覚ます。


セレナとユウがいたのは――

かつてのルヴィエール王国とは“似て非なる世界”。


空は澄み、街は整い、人々は穏やかに暮らしている。

だが、歴史の刻印が違っていた。


セレナは、自らの名を記した石碑を見つける。


『新王歴元年、王女セレナ・アシリアと騎士ユウ・リュシアンにより

この王国は“第二の創生”を迎えた』


 


彼らは、神のコードを上書きし、

新たな世界の起点となった存在だった。



◆第一章:世界が変わっても、絆は変わらず


王宮へ辿り着いたふたりは驚く。


そこには――


かつての“仲間たち”に酷似した人々が暮らしていた。


盾のヴァンスに似た大男、

炎のレフィアを思わせる魔導士の少女。

サラに似た水の術師、斥候メリアそっくりの姉弟――


 


「……彼ら、まさか……」


セレナが言う。


「前の世界の“魂の記憶”が、ここに流れ込んでるのね。

選び直した結果でも、人は人として生き続ける」


 


ユウは一人の少年の肩に手を置いた。


「お前、名前は?」


「俺? “カイ”。母さんに付けられた名前さ。

でも、時々夢を見るんだ。“誰かを背負って戦ってた”って」


それは、かつての“セイラン”の魂だったのかもしれない。


 



◆第二章:澪とグラディウスの“残響”


その夜。

セレナは夢の中で、懐かしい“声”を聞いた。


『もう大丈夫よ、セレナ。あとは、あなたたちの時代』

『だが、忘れるな。力を持つ者の傍らには、常に選択がある』


それは澪と、魔王グラディウスの声だった。


目を覚ましたセレナは、ふと胸に手を当てる。


そこにあるのは、“記憶の残響”。


彼らが生き、愛し、託した証。


 



◆終章:未来へ――継がれる灯


王国は、セレナとユウを“新王”と“護国騎士”として迎えた。


だがふたりは即位せず、こう告げた。


「王は不要です。私たちは“語り部”として残りましょう。

この国を導くのは、民と新たな意志です」


 


セレナは筆を取り、記す。


《世界再構築記録 第1巻》

──それはやがて“新たなる歴史教科書”となり、百年後の子供たちへと届くことになる。


 


そして最後に、澪とグラディウスの名を刻む。


「この世界は、ある少女と魔王の“契約”から始まった。

そして愛と選択によって、再び“自由”を手に入れた」


──これは、彼らすべての物語。


そして――


まだ終わらない、“もう一つの旅”の序章でもあった。


 



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