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第56話 第五の地“転生の門”──魂の継承者たち


◆序章:門が開くとき、空が割れる


セレナとユウが“再構築の権限”を受け取った瞬間、

空に亀裂が走った。


青と赤の雷光が交差し、雲の奥に“何か”が現れる。


それは空間そのものに開かれた門――

世界の根幹を揺るがす、“神域への裂け目”。


 


そして、そこから声が降ってくる。


『問いに答えよ。お前たちは“この世界を続けたい”か。

それとも――“書き換える”か』


 


それは神々の声だった。



◆第一章:継承者としての対話


セレナは一歩前に出て、空に語りかける。


「“与えられた世界”ではなく、“選んだ世界”を生きたい。

だから、書き換える。

けれど――それは過去を否定するためじゃない。

澪さんやアリアたちが生き抜いた“現実”を、私たちは忘れない」


 


ユウも続ける。


「選ばれるだけの人生なんて、要らない。

誰かが描いた結末じゃなく、自分たちで未来を描く」


 


その言葉に反応するように、空の門がゆっくりと開いていく。


そこに現れたのは、記憶の中の《澪》と《グラディウス》。


彼らの姿は、もはや記録の残滓ではない。


魂の核、そして“存在そのもの”だった。


 



◆第二章:魂の記録と、最後のメッセージ


澪は制服姿のまま、セレナへと歩み寄る。


「私たちは、終わった物語の中で生きた。

でも、あなたたちは“始めるため”に生まれたの。

だから……最後に、あなたたちへ“託すね”」


 


彼女が手渡したのは、《魂の記録石》。

それは、グラディウスと澪、そしてアリアの記憶の断片を刻んだ“真の遺産”だった。


 


グラディウスが言う。


「かつて我が力は“破壊”だった。

だが、今は“繋ぐ”ためのもの。

この世界にもう一度“再構築の炎”を灯せ」


 


ふたりの姿は、静かに光へと還っていく。

けれど――その想いは、記録石となり、セレナとユウの中に確かに宿った。


 



◆終章:転生の門、選択の刻


第五の地、すなわち《転生の門》――

それは、記録も記憶もすべてを浄化し、“再誕”させる場所だった。


門の前で、セレナとユウは互いに視線を交わす。


 


「この先に進んだら、もう戻れないかもしれないよ」


「でも、それでも進むんだ。だって――」


 


「「これは、私たちの“世界”だから」」


 


ふたりは手を取り合い、

新たな未来の扉、《転生の門》へと歩み出す。


 


そこには、まだ誰も知らない世界が広がっていた。

澪とグラディウスが夢見た、《選択と希望の未来》が。


 



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