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第46話  ──暁の矛盾国(アガスタ)討伐戦──未来を選ぶ者たち




 その国は、すべてを矛盾で統べていた。


 暁の矛盾国アガスタ

 名ばかりの民政と、裏で加護密売を続ける王家。

 “偽の加護”を振りかざし、民を縛り、周辺国へ干渉を繰り返す――


 平和協定を何度も破り、ついに《対等契約印》を冒涜し、自国民の加護を「売る」行為まで始めたその行動に――


 


 リアム・フィリア率いる【王都ルヴィエール連合軍】は、

 ついに“矛盾の都”に牙を剥いた。


 



◆【作戦開始:進軍と布陣】


 王国側は精鋭六十名。

 十人の仲間と、五十人の王国兵からなる即応部隊。


 敵は、魔術改造兵・偽加護戦士・旧神官軍を含む約三百。


 リアムは最前線で剣を構え、軍略に長けたナオミと共に布陣を組む。


 「今回の目標は“殲滅”じゃない。国の腐敗構造の“根”を断つことだ」


 


 フィリアは高台から全軍に呼びかける。


 「奪われてきた未来を、取り戻そう!

 私たちがここに来たのは、誰かを“殺すため”じゃない――

 “選びなおす自由”を示すためだ!」


 



◆【戦闘:矛盾の魔法と偽加護の軍勢】


 開戦の合図とともに、アガスタの空に濁った光が走る。


 偽加護兵たちの身体は膨れ、暴走しかけた魔力に飲まれながら突撃してきた。


 ――それでも、リアムの剣はぶれなかった。


 「これは“力”じゃない。“偽り”だ!」


 雷撃を纏ったユウゴが敵陣を切り裂き、レフィアの爆炎が空を割る。


 メリアとセイランが裏へ回り、王宮の隠し口を封じる。


 トロワの魔導爆雷が要塞の脚部を崩し、サラとカリムが回復と防御を張る。


 


 仲間たちが“信念”で繋がる中――


 ヴァンスの盾が、フィリアの目前に迫る刃を防いだ。


 「未来はな、“誰かが譲らなきゃ”届かねぇもんだ!」


 



◆【王宮突入:対決と終焉】


 リアム・フィリア・リヒト・ナオミ・レフィアが王宮中枢に突入。


 そこには、かつて神官でありながら政権を牛耳っていた大祭司ロルグ=ゼンと、

 偽加護装置で身体を強化した“偽王”がいた。


 


 「これが……正義だとでも?貴様らの言う“未来”など、誰も求めておらん!」


 フィリアが叫ぶ。


 「“誰も”なんて、勝手に決めないでよ!!」


 


 激闘の末、リアムは“真の加護”を持つ剣でロルグを制し、

 フィリアは偽王の核心部へ光を送り込んだ。


 ――そして、“偽加護”の装置は停止。


 


 アガスタ王都の空に、雲が裂けて陽光が差し込んだ。


 



◆【終戦:選ばれた未来】


 戦いが終わり、民は戸惑いながらも泣き、笑った。


 フィリアは市街に立ち、叫ぶ。


 「あなたたちの命は、誰のものでもない!

 加護を奪われてきたこの国を、これからは“あなたたち自身”が選んでいける!」


 


 リアムは密かに墓地を訪れ、倒れた兵士たちの名を刻んだ石を前に手を合わせる。


 「奪うだけの力は、もういらない。

 “支えるための力”こそが、この剣の意味だ」


 


 そして、帰還した彼らを迎えたのは――


 アリアとユリウス、澪とグラディウス、

 懐かしき十人の仲間たち、王国の民すべての拍手だった。


 


 【そして今、彼らの名は世界に刻まれる】

 ――“再編の双子”、リアムとフィリア。

 “加護なき新時代”を歩む若き導き手として。


 



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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