序章
進むにつれ、戦闘が増えます。
流血表現も出てくるので、苦手な方はご遠慮くださいませ。
神と呼ばれるものは、気がついたらすでに神として青い球体の上に存在していた。
しかし神はそれを疑問に思わず、神はただこの球体が気に入り存在することにする。
そのうち彼は1人は寂しいという感情を覚えた。
寂しいのは嫌だ、そう彼は思い、たくさんの生物を造る。
最初に造ったのは自分と同じ性別のモノ。
たくさんの生き物に囲まれて彼は楽しい、嬉しいという感情を覚えた。
自分は幸せだと彼は思った。
[自分だけが幸せなのは嫌だ]と彼は思い、皆が幸せになれる場所を造ろうとする。
しかしそれは難しいものであった。
時間だけが過ぎ、神の周りに居た生物たちは一つ、二つ、三つ、四つと欠け始めていく。
神は喪失の悲しみを知った。
神はこの出来事で楽園を造るまでには生物にとって時間が掛かりすぎるということを理解することとなる。
時間がかかる、ということを理解した神は子孫を残すことが出来るように、生物を2対ずつ生み出すことにした。
彼はずっと楽園を作り出そうと努力した。
しかし出来ない。
生み出したモノ達が子孫を残し壊れてしまうのをいくつも彼は見た。
寂しいのが嫌で生み出したはずなのに、孤独感が増えたことに気づいた。
壊れてしまう。
壊れるな、壊れていかないでくれ。
彼は焦り、生物たちにすがる。
しかし、そのようなことなど出来なかった。
彼は[自分と同じようなモノならば壊れないのではないだろうか]とある日考えた。
彼はソレを人間と名づける。
そして可愛がった。
彼はまた、人間にも対になるモノが居るな、と思い一人目の人間の肋骨から対になる生物を造る。
幸せそうな人間の2人を見ているだけで幸せであった。
しかし、その後、人間を作ったのが間違いだったと、思ってしまう出来事が起きた。
楽園の予定地に植えてある果物を人間が食べてしまったのだ。
食べた人間は、外見が壊れる前に、中身が崩れてしまう。
彼は可愛がっていた人間の中身が崩れたのを見て、絶叫した。
彼はもうこれ以上その様子を見ていることが出来ず、人間を天界から追放することにする。
しかし、下界がまだ何も無い更地なのを思い出し彼は人間だけでなく他の生物も追放した。
可愛がっていた人間の為に。
人間以外のモノには「下界で幸せに生きたら戻っておいで」と言い、人間には「中身がしっかりしたら天界に呼んであげよう」と言って。
皆を追放した後、彼はまた一人ぼっちになった。
そして、また楽園を造るために努力することにした。
彼は努力しているうち時間の経過が分からなくなっていた。
しばらくして彼はふいに手を止めて下界を見る。
彼は唖然とした。
人間が他の生物を殺し、また人同士で殺しあっているのが見えたのだ。
彼は悲鳴を上げた。
天界に生物が帰ってきてないことに今更ながら気づいたのだ。
彼はどうしようか悩み考えた。
幸せに生きたら帰って来いと言ったのに帰ってこないモノ達。
幸せになれるものが居ない下界。
『……死にたくない、死にたくないよ……』
そういう悲痛な声が彼の耳にいくつも届く。
彼は楽園は出来ていないが、天に罪も無い生物タチを戻そうとした。
しかし、下界は混雑していて、彼は下界のことが何も分からなくなっていた。
作り出した生物のことでさえ。
彼はまた考えた。
『おぉ、神よ、何故この子が死なねばならぬのですか……!』
また悲痛な声が耳に届く。
彼はどうして良いか分からなくなった。
彼は考える。
そうしているうちに、あることを思いついた。
自分は分からないけれど、下界のモノは下界を知っているのであるから、下界のモノに罪の無いモノ達を救ってもらおうと。
彼は下界に目を凝らし、その役目をしてくれそうな人材を捜した。
そして――――物語が始まる。
書き直した分良くなってると良いなぁーと思いつつです^^
ああ、甘いもの食べたい←