変則召喚された《異邦人》は自重なく享楽を貪りたい
長編のさわりライクな仕上がりです(ダンジョンものを書く技量がない)
※追記※
続きというか、連載版はアルファポリスに置いてます。
気がつけば、『この世』に生まれ落ちていた。
(わたし、は――)
ダンジョンコアによって生み出されたベリーレアユニット《異邦人》。
(ここ、は?)
ダンジョンのユニット製造所。
そして――
「あなた、が……わたし、の……マスター?」
「そうだ」
自分のものではない知識が頭の中にあって、理性は違和感なくそれを受け入れる。
置き去りにされかけた感情も、肉壺から吐き出された『私』の前に立つ『マスター』の姿を一目見たことで、殊の外あっさりと、自分の置かれた異常な状況に適応した。
(めちゃくちゃ好みの美少年……!)
彼を護り、敵を倒し、このダンジョンを成長させる。
自分に出来ること。成すべきことの全ては、教えられるまでもなく自然と理解できていた。
はじめこそ、強く感じられた違和感もあっという間に薄れていって。生み落とされたばかりの、まだ何をするにも覚束ない体を引きずって、私は自ずと『彼』の前に跪く。
「ベリーレアユニット《異邦人》。心からの献身と勝利を、あなたに。――私の御主人様」
そんな具合に、私の異世界での日々ははじまった。
えげつないこともグロいことも散々やってじわっと人類滅ぼしそうになってる裏で「魔力供給はベリーレアユニットの私とだけしましょうね、マイロード?」とか ほのぼのといちゃこらしていただきたい(妄想)




