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戦輪

「それは、人間の手で最も遠くまで飛ばせると言っていたな?」

「うん。その戦輪(チャクラム)っていう武器も、基本的にはこれと同じだから、かなり遠くまで飛ばせると思うよ」


 チャクラムは円盤では無く中心から外周近くの数センチの幅だけで構成されている、ドーナツのような円形の武器なのだが、フライングディスクにもそういうタイプは存在する。


 戦輪(チャクラム)は円の外縁部が鋭い刃になっていて、投擲する事によって対象を傷つけるので、持ち運びには向かない武器だと思うが、ドラウプニールを所持している白ちゃんなら問題は無い。


「ふむ。だが話を聞く限りでは、かなり正確な円形にする必要がありそうだな」

「正恒さんなら問題ありませんよね?」

「良さんは簡単に言ってくれるなぁ……」


 本当にそう思ったんだが、正恒さんは苦笑いしている。


「『飛去来器(ブーメラン)』って言ったか? この道具もそっちの円盤もだがよ。どちらも道具を使わずに良さんが手で削ったって聞いているが、俺にゃそんなのは無理だよ」

「そうですか?」


 下拵えをした鋼材から、見事な形状に刀を叩き伸ばす腕前の持ち主である正恒さんなら、事も無げにやり遂げてしまいそうなのだが。


「いや、良さん……こういう綺麗な形状にするなら普通は素手じゃ無くて、ろくろとかを使った方がよ」

「ろくろ? ろくろって陶芸とかに使う道具ですよね?」


 ろくろと言われて俺が思い浮かぶのは、粘土を置いて脚や機械で横回転をさせて、器などを形作るのを手助けしてくれる道具だ。


「そいつもろくろで、間違っちゃいねえんだがな」

「?」


 どうも俺が知っている以外の、ろくろという道具があるらしい。


「良太。ろくろの話は、夕食の後にでもゆっくりとしたらどうだい?」

「それもそうですね」


 今日の夕食はカレー以外にも色々と作るつもりなので、この場で話し込んでいる場合では無かった。


「正恒さん。外国の酒を買ってきましたから、夕食後に飲みながらでも話をさせて下さい」

「お。そいつは有り難い話だな」

「口に合うかどうかはわかりませんけどね」


 酒と聞いて正恒さんが見た目に上機嫌になるが、ビールとコルンが口に合うのかは神のみぞ知るだ。


「それじゃ正恒さん、また後で」

「おう。ところで、良さんさえ良けりゃ、そいつを預かってもいいか?」

「ええ、どうぞ」


 研究をしたいのか、正恒さんから要望が出たのでフライングディスクを預けた。


「主殿。厨房の作業台に、収穫した野菜なんかを置いてあるからな」

「ああ、用意してくれたんだね。有難う、白ちゃん」

「なんの」


 素っ気無い感じではあるが、白ちゃんは口元が僅かにだが綻んでいる。


「白ちゃんの依頼品も買ってきてあるから、それは後でね」

「うむ」


 白ちゃんもドラウプニールを持ってるので、ビールの樽や大麦を渡しても邪魔にはならないと思うが、これから直ぐに醸造を開始する訳では無いので、本人もこの場で渡せとは言わなかった。



「良太様。ライ麦は貯蔵庫の方で宜しいですか?」

「そうですね。大麦とホップ、それとビールの樽も貯蔵庫に置いておきましょうか」


 笹蟹(ささがに)屋で麦湯にして飲む分は別に持っているので、製粉してパンなどにする分の穀類は低温で保存出来る貯蔵庫に置いて、焼くのを任せるワルキューレ達に管理して貰うのが良いだろう。


 厨房にも冷蔵庫はあるが、小さいとは言えビールの樽を入れるには狭いので、こちらも貯蔵庫で冷やす事にする。


「あ、そうだ」

「「「?」」」


 穀類の詰まった袋を預けながら俺が呟くと、ワルキューレ達が俺の方を見た。


「ライ麦や大麦を使った酒の醸造のやり方は教えますけど、一応は食用を考えて買ってきているので、酒にするのは程々にお願いしますね?」

「「「う……」」」


(これは……意外な反応だな)


 てっきり、酒に関心が高いのはオルトリンデだけなのかと思っていたが、俺の言葉を聞いてこの場に居るワルキューレ全員が言葉に詰まっている。


(寒い地方では酒は、重要な飲み物って事か)


 度数の低い馬乳酒などの酒は栄養補給や身体を温める為に、地域によっては子供でも飲んでいる。


 酷寒地で信仰されているワルキューレ達にとっては、酒は日常的な飲み物なのだろう。


「えっと……無くなりそうになったら自分達で補充してくれるなら、それ程煩くは言いませんから」

「「「あ、有難うございます!」」」


(凄い熱烈な反応だな……)


 俺が譲歩案を提示すると、ワルキューレ達は思いっきり『救われた!』という表情になった。


 大麦は京でも手に入るが、ライ麦に関しては不足してきたら大坂のガーリンさんの商会まで、ワルキューレ達にお使いを頼めば良い。


「あの、良ければ皆さんも、蜂蜜酒(ミード)を飲みますか?」


 現代の酒の試飲とかをしてくれていたが、正直、今までの里で生活態度を見ている限り、ワルキューレ達がそこまで酒に飢えているとは思わなかったので、蜂蜜酒(ミード)も主におりょうさんやブルムさんに消費して貰っていたのだ。


 蜂蜜酒(ミード)もまだ大量にある筈だし、原料の蜂蜜の方も毎日おやつにでも使うんじゃ無ければ、蜜蜂達の集めるペースに追いつかないくらいだ。


「よ、宜しいのですか!?」

「「「……」」」

「え、ええ……」


(なんなんだ、この反応?)


 俺が申し出た途端に、ブリュンヒルドを筆頭にワルキューレ達が驚愕している。


「その……りょう様が良太様の世界からお持ち下さったお酒は、試させて頂けましたが、蜂蜜酒(ミード)の方はお声が掛かりませんでしたので、てっきり里で特別な地位の方だけが飲める物なのかと」

「えー……」

「そ、そんな話になってたんだねぇ……」


 蜂蜜酒(ミード)試しに仕込んでみただけで、出来が良いのか悪いのかをおりょうさんとブルムさんをメインにして試して貰っていただけなのだが、どうやら酒が好きだが口に出来ない者達は、そういう風に認識していたようだ。


「「「……」」」


 ブリュンヒルドの背後に居るワルキューレ達が頷いているので、どうやら間違い無い。


「おりょうさん」

「うん。そいじゃ適当な容器に入れて渡すから、そいつは戦乙女(ワルキューレ)さん達で好きに飲めばいいさね」

「「「有難うございます!」」」


 俺とおりょうさんの言葉を聞くと、ワルキューレ達は物凄くいい笑顔になった。


「酒の件はこれでいいですね。俺は厨房に向かいます」


 カモミールと同じく、麻袋に四十キロも入っているライ麦と大麦を、仮に半分酒の醸造に使われたとしても、大量のパンを焼く事は出来るのだから、それ程神経質になっても仕方が無い。


「あたしも手伝おうかねぇ」

「無論、余もです!」

「あたいも手伝うよ!」

「私もです!」

「私もぉ、歌のお礼に手伝いますぅ♪」

「有難うございます。心強いです」


 おりょうさん、頼華ちゃん、黒ちゃん、ブリュンヒルド、ヘルムヴィーゲが料理の手伝いを申し出てくれた。


 ロスヴァイセとオルトリンデとジークルーネは、それぞれが麻袋と樽を担いだ。


「あ、あたしもいいですか?」

「勿論だよ、お糸ちゃん」


 里の年長者が手伝いをしてくれるという事で、お糸ちゃんは自分が入っても大丈夫なのかと心配になったらしい。


「でも他の子達と遊びたいなら、無理はしないでもいいよ?」


 順番的にお糸ちゃんの手伝いの日なので、その権利を行使するのは全く問題無いのだが、大坂に向かう前の練習でブーメランをかなり上手に投げられるようになったので、他の子の前で腕前を披露したいと思っているかもしれない。


「い、いえ! 主人のお料理のお手伝いしたいです!」

「そっか。それじゃお願いするね」

「はいっ!」


 元気良く返事をした笑顔のお糸ちゃんも一緒に、厨房に向けて歩く。



「これはまた……立派に育ったんだなぁ」


 厨房の作業台の上には、白ちゃんが収穫してくれたらしい野菜と鶏卵が、笊や籠に纏めて置いてあった。


 食材に使った残理の種とかから育てた物もあるのに、里に掛かっている神様の豊穣の加護のおかげで、白ちゃんが収穫してくれた野菜はどれも立派で瑞々しく、里で飼育している鶏が生んだ卵は、殻がしっかりしている。


「おりょうさん。一部の野菜は収穫しないで、種を取れればと思うんですけど」

「その辺は弁えてるよ」

「お願いします」


 武家の出であるおりょうさんだが、江戸近郊と比べると寒冷な気候の、現在で言う東北の方の出なので、農業方面に明るい。


 トマトのように種が取れたり、芋のように芽が出てそこから育てられる野菜は良いのだが、葉物野菜などは収穫せずに花を咲かせて、種を取らなければ次の季節に栽培する事が出来なくなる。


 種や苗を買ってくるという手もあるのだが、里の中で出来る事は試してみて、その上で失敗したら買ってくる方向に切り替えればいい。


「先ずは……卵と蛸を茹でましょうか」

「っ!」


 蛸と聞いて、ブリュンヒルドが身体を硬直させる。


「ぶりゅんひるどよ。イカは克服したであろう?」

「そ、そうなのですが……」


 頼華ちゃんが言うようにイカのスミ汁はおいしいと言って食べたので、ブリュンヒルドのクラーケンに似ている生物への苦手意識は克服されたのかと思っていたが、蛸に関しては別だったらしい。


「イカの時みたいに姿はわからなくなっているので、大丈夫だと思いますよ」

「良太様……」


 少し慰めたら、ブリュンヒルドが熱い眼差しを送って来た。


「んんっ。良太、蛸はあたしが下拵えするけど、どういう料理にするつもりなんだい?」


 良くない空気を感じ取ったおりょうさんが、少しわざとらしく咳払いした。


「前におりょうさんが作ってくれた桜飯みたいに炊き込んで、咖喱(カレー)合わせようかと思うんですけど」

「ああ、成る程ねぇ。そしたら味付けは醤油じゃ無い方が良さそうだねぇ」

「そうですね……あ。咖喱(カレー)に浅蜊の剥き身を入れるんですけど、その茹で汁で炊くっていうのはどうでしょう?」


 蛸は浅蜊とかの貝類も食べるので、相性は悪くないと思う。


「そいじゃ浅蜊の出汁に、少し塩と生姜を入れて炊き込むとしようかねぇ」

「凄く良さそうですね。じゃあ御飯はそれと、何も入れずにもう一つ炊きましょう。ブリュンヒルドさんは何も入れない方の炊飯を。ヘルムヴィーゲさんはおりょうさんの手伝いをお願いします」

「「畏まりました」」


 今回はカレーにナンを添えないので、御飯を多めに用意する。


(俺の方は先ずは、と……)


 ブリュンヒルドとヘルムヴィーゲに指示を出した俺は、全ての作業の前に小鍋で幾つかの卵を茹で始める。


「黒ちゃんには、ちょっと力と根気の要る作業をお願いするね」

「おう! で、何するの?」

「卵と酢を量って先に混ぜてから、そこに少しずつ油を入れて、ひたすら掻き混ぜるんだ」

「おお! 兄上それは、まよねーずですね?」


 こっちの世界でも何度か出したし、向こうの世界ではサラダなどには普通に使うマヨネーズは、頼華ちゃんにとっては既にお馴染みの調味料だ。


「そうなんだけど、そこに少し調味料を加えて、揚げ物用にね」

「と言いますと、たるたるですね!」

「うん。そのタルタルも、少し工夫するけどね」

「なんと!? それはさぞや罪深い食べ物になる事でしょうね!」

「そ、そうかな?」

「「「?」」」


 おりょうさんや黒ちゃんは知っているが、ブリュンヒルドとヘルムヴィーゲ、そしてお糸ちゃんは俺と頼華ちゃんの会話の意味が理解出来ずに首を傾げている。


「それじゃ俺が魚介類の下拵えを。頼華ちゃんには野菜を切って貰おうかな」

「わかったよ」

「わかりました!」


 おりょうさんと頼華ちゃんには何度もカレー作りは手伝って貰っているので、細かな指示を出す必要が無い。


「お糸ちゃんはお肉の下拵えを。量が多いから大変だけど」

「はいっ!」


 今回は肉と魚介主体の二種類のカレーを作って、添える物も肉と魚介にする予定だ。


「ふぅん。見た目は変な魚だったけど、綺麗な白身だねぇ」


 俎板に置かれた(シイラ)の身を見て、おりょうさんが呟いた。


「あの姿からは想像出来ないですよね。でもおりょうさん、(シイラ)はそれで赤身の魚らしいんですよ」

「えっ!? でも、見た感じは鱈とか鰤とかに近いよ?」

「分類上はそれでも赤身らしいです。逆に鮭は、あれで白身の魚なんですよ」

「「えっ!?」」


 鮭は身近な魚なので、おりょうさんだけでは無く頼華ちゃんも驚いている。


「で、でも兄上。鮭の身は焼く前も焼いた後も、鮮やかな赤というか紅色ではありませんか?」

「なんかそれはね、食べている餌の関係で、白身が赤く染まっているらしいんだよね」

「そうだったんだねぇ……」

「な、成る程」


 俺も細かい事は知らないが、ザリガニの殻の色が赤いのも同じ様な理由らしい。


 おりょうさんも頼華ちゃんも、俺の説明でそういう原理だというのはわかってくれたのだが、微妙に納得は出来ていないっぽい。


「良太、こっちは終わったよ」


 さすがの手の速さで、おりょうさんは蛸の下拵えと茹でる作業を終え、手早く切り身にし終わっている。


「後は浅蜊を茹でて飯を炊くんだけど……それは、ぶりゅんひるどさんに任せちまって大丈夫かねぇ?」

「む、無論です、りょう様。お任せ下さい!」

「そいじゃ頼みましたねぇ」


 蛸を炊き込む御飯の方は、おりょうさんからブリュンヒルドに委ねられた。


「あたしは良太の手伝いだねぇ。具足海老は、一口大にすればいいのかい?」

「そうですね。火を通すと小さくなるので、大きめの一口大って感じでしょうか」

「わかったよ」

「あ、それと。頭と殻も使うので、捨てずにおいて下さい」

「頭はともかく、殻もかい?」

「ええ」


 伊勢海老の頭は煮物や吸い物に使われる事があるが、殻の方は通常は刺し身の盛り付けとかにしか使い途が無い。


「よっ、と」


(見事な包丁捌きだなぁ)


 伊勢海老の頭付近の殻の隙間に包丁を突っ込むと、おりょうさんは身を引っ張り出し、流れるようにくっついている殻を剥がした。


(っと、見惚れてる場合じゃ無いな)


「お糸ちゃんはこっちの肉は一口大に。こっちは、そうだな……五ミリくらいの厚さに切り分けてね」

「はいっ!」


 今日は色々と盛り沢山の予定なので、カレーの添え物のカツは少し肉を薄めにしておく。


 俺の方は切り身にした(シイラ)に軽く塩を振り、臭みと余計な水分を出させる。


((シイラ)の水分が抜ける間に、っと)


「兄上! お先に玉ねぎが切れました!」

「了解」


 手順的に先に必要だと知っている頼華ちゃんは、微塵では無く小さめの乱切りにしてある、大きな鉢に山のように盛り上げてある玉ねぎを渡してくれた。


 カレーの調理用の鍋を熱し、その隣では揚げ物用の鍋に油を投入して、こちらも温度を上げていく。


 カレー用の鍋にはラードを入れて、玉ねぎに軽く塩を振って炒める。


「ん? 兄上。今回はじゃが芋は咖喱(カレー)に入れないのですか?」

「うん。他の野菜があるから、今日はじゃが芋は別の料理にね」


 今日はカレーの具材には玉ねぎと人参と茄子を使って、じゃが芋は別の料理にする。


 そのじゃが芋の方を別の鍋で、低めの温度を意識しながら油で炒める。


「主人! お肉を切り終わりました!」

「有難う。それじゃこっちの鍋は、お糸ちゃんに任せようかな」


 いいタイミングでお糸ちゃんの手が空いたみたいなので、じゃが芋の鍋をお願いする事にした。


「はい! どれくらい炒めればいいのですか?」

「軽く潰しながら、焦げないように気をつけながら火を通して欲しいんだ」

「わかりました!」


 張り切っているお糸ちゃんに木杓子を渡して、鍋を任た。


(俺はカレーを仕込むかな)


 揚げ物の油の温度が上がりきってしまう前に、柔らかくなった玉ねぎの鍋に角切りにしたトマトを入れて更に炒め、水を入れて煮込む。


「良太。海老の方も終わったよ」

「有難うございます。次は衣付けをお願い出来ますか」

「肉の方もだね?」

「ええ」


 こちらの意を汲んでくれるので、おりょうさんが一緒だと実に作業がスムーズだ。


「……うん。カレーのベースはこれでいいな」


 鍋にカレー粉を入れてベースは完成したので、このまま暫く煮込む。


「良太様。こちらの方は、後は炊きあがりを待つだけです」

「私の方も終わりました」


 炊飯の支度を始めたのはヘルムヴィーゲの方が先立ったが、途中からブリュンヒルドを手伝って、同時に炊飯を開始したようだ。


「わかりました。じゃあブリュンヒルドさんには、揚げ物をお願いしましょうか。最初は俺がやって見せますから」

「畏まりました」

「良太様、私は?」

「ヘルムヴィーゲさんには少し待って貰って、別の作業をお願いします」

「畏まりました」

「……うん。良さそうだな」


 突っ込んだ菜箸から出る泡の状態で、油が適温になったのを確認した。


「先ずは味見の分の、(シイラ)を揚げましょうか。黒ちゃん、そっちはどう?」


 茹で上がった卵を、小鍋ごと流しの流水を受けて冷やす。


「おう! 最初の分はこれで出来たと思うよ!」

「了解。そうしたら頼華ちゃんが刻んだ玉ねぎを、布に包んで洗ったら水気を絞って、刻んだ茹で卵と一緒に混ぜて」

「おう!」


 黒ちゃんの返事を聞いてから、パン粉付きの衣を纏った(シイラ)の身を油に投入した。

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