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浅蜊のぶっかけ

「あ、そうだ」

「何かあったか?」


 外套を作り終えた俺が声を上げたので、白ちゃんが何事かと顔を覗き込んできた。


「白ちゃん。頼華ちゃんと一緒に長崎屋さんに行ってくれたけど、その時に珈琲に関しての話は何か出なかった?」


 こっちの世界でも、もしかしたらコーヒーが、と思って頼華ちゃんと話している時に、それならばドランさん、ブルムさん、そして長崎屋さんに相談するのが良いのでは? という話になった。


 話の翌日に頼華ちゃんは白ちゃんと一緒に長崎屋さんに行き、ケイ卿の依頼品が出来上がったら届ける事を伝えて貰い、無事に砂糖を仕入れてきてくれたのだが、コーヒーに関しての話題は出なかった。


 俺としてもコーヒーは、あると嬉しいがどうしても必要という物では無いので、頼華ちゃんと白ちゃんに確認するのを忘れていたのだった。


「ああ。頼華が話をしていたが、なんでも今は在庫が無いとか言っていたな」

「そう。なら仕方が無いね」


 在庫は無かったが仕入れ自体はあるという少し曖昧な状況だし、俺の方から訊かなかったのもあって、頼華ちゃんは忘れていたのだろう。


「ドランさんにも扱いがあるか確かめたかったけど……」


 ドランさんだけでは無くブルムさんにも扱いがあるか確認するつもりだったのだが、何時でも訊けると思っているので、つい失念してしまっていた。


「なんなら明日、親父殿を迎えに行く戦乙女にでも伝言を頼むか?」

「……いや。どうせドランさんは明日には里に来るんだし、珈琲は別に急ぐ訳じゃ無いから」


 もしもドランさんの手元にコーヒーがあったとしても、そんなに緊急で飲みたいという事も無いし、それは頼華ちゃんやおりょうさんも同じだろう。


「良くわからんが主殿や頼華がそこまで御執心となると、その珈琲とやらはそんなに旨い物なのか?」

「こればっかりは好みがあるから、なんとも言えないなぁ」


 頼華ちゃんは最初の内はコーヒーを、砂糖やミルクを入れなければ苦くて飲めなかった程だ。


 しかし緑茶や番茶、紅茶とも違う味と、ブラックで飲むと甘い物と調和する事に気がついて、こっちの世界に戻るまでの間には、飲み物の選択肢の一つにするまでになっていた。


「珈琲は苦さのある味も好みが分かれるんだけど、なんと言っても見た目がね」

「そうなのか?」

「うん。真っ黒だから」

「ま、真っ黒だと?」

「まあね」


 正確に言えばコーヒーは深い褐色が集合しているので、カップなどに入っているのが黒く見えているだけであり、墨汁みたいに本当に黒い訳では無い。


「でもね、ぜんざいだって知らない人がみたら、真っ黒い得体のしれない汁にしか見えないでしょ?」

「言われてみれば、そうか……」


 ぜんざいも厳密に言えば、黒では無く材料になっている小豆の色なのだが、知らない人間にはそれが甘い味する食べ物には見えないかもしれない。


「大坂でも探してみるつもりだけど、もしも見つかったら白ちゃんも味見する?」


 ブルムさんの言う外国人居留地には、外国人向けの食品などを扱う店もあるらしいので、もしかしたらコーヒーも手に入るのではないかと思う。


「そうだな。主殿は好きなのだろう?」

「うん。尤も、豆の種類によっても味が違うから珈琲が手に入ったとしても、それがおいいしいとは限らないんだけどね」


 コーヒーは豆の種類や産地で相当に味が違うので、運良く入手に成功したとしても、それが口に合うかどうかはわからなかったりする。


「まあ俺の口に合うかはともかくとして、飲み物の選択肢が増えるのは良い事だと思うぞ」


 カフェインの問題があるので、子供達にはあまり与える訳には行かないが、それでも里の中での飲み物の選択肢が一つでも増えるのはかなり歓迎出来る。


「なんにせよ、珈琲が手に入ってからの話だけどね」

「それはそうだな」


 捕らぬ狸の皮算用と言うが、まだ手元に無いコーヒーの事なので、白ちゃんも苦笑いしている。


「さて、そろそろ寝ようか」

「うむ」

「あの……やっぱり白ちゃんは一緒に寝るの?」

「だ、駄目なのか!?」


 念の為に確認したのだが、俺から質問されると思っていなかったのか、白ちゃんはこの世のお終わりみたいな顔をしている。


「……駄目では無いんだけどさ」

「な、なら問題は無いな! 主殿自身の手で磨いてもらったから、俺の準備は万端だぞ!」

「えー……」


(準備って、なんなんだろう……)


 清潔にした状態で寝床に入るのは大前提だが、それならば白ちゃんの場合は非実体(エーテル)化するのが一番じゃないのか? とか思ったが、それを言うとややこしくなりそうなので黙っている。


「では俺が布団を敷くから、主殿は待っててくれ」

「あ、はい」

「♪」


 ドラウプニールを使って一瞬で貫頭衣の寝間着に着替えた白ちゃんは、珍しく見た目にわかる笑顔を浮かべて、初めてなんじゃないかと思う鼻歌なんか漏らしながら布団を敷いている。


「出来たぞ主殿! さあ、来るが良い!」

「来るが良いって……」


 なんか妙なテンションの白ちゃんが、掛け布団に半分身体を入れた状態で両手を広げ、俺に期待の込もった表情を向けてくる。


「なんと言うか、何時に無く積極的だね?」

 

 一組しか布団が敷かれていないので、諦めた俺は白ちゃんの隣に身体を滑り込ませた。


「うむ。仕方がないが明日は俺は置いてけぼりだからな。今夜くらいは主殿を堪能させてくれ」

「いいけどさ」


 おりょうさんや頼華ちゃんへの遠慮があるので、白ちゃんと黒ちゃんがスキンシップ以上の事を要求してくる事は無いからある意味では安心出来るのだが、年頃の男子である俺にとっては生殺しだ。


(やっぱ俺からは、なんか妙な成分でも出てるのかぁ?)


 白ちゃんや黒ちゃんのスキンシップは、なんか愛情とかとは種類が違う気がするので、もしかしたら俺から出ている何かを吸収する為に抱きついたり、一緒に寝たがったりするのではと疑ってしまう。


「明かりを消すよ?」

「うむ」


 術で明るくなっているのをオフにすると、室内を暗闇が支配した。


「……」


(ブルムさんとあれだけ飲んでるのに、不思議だなぁ……)


 息が掛かる程の近さの白ちゃんの吐息が聞こえるが、不思議と飲酒によるアルコールの匂いなどはしないで、柑橘系(シトラス)な感じの香りを感じる。


 (エーテル)で身体を構成されている白ちゃんと黒ちゃんは、アルコールの分解能力が高いのか、それとも人間と同じような内蔵諸器官に該当する物が無いのかは不明だが。


「……」


 少し時間が経って闇に慣れた目で白ちゃんを見ると、その硬質な美貌に安らかな笑顔を浮かべて眠っている。


(……お休み、白ちゃん)


 心の中で呟いた俺は目を閉じて、眠りの世界に入って行った。



 目を瞑って開けたら朝になっていた。


 昨日は慌ただしくて精神的に疲れていた筈だが、心身共に凄くすっきり目が覚めた。


(もしかしたら、白ちゃん達からも何か出てるのかな?)


 白ちゃんを含む女性陣と寝る前には、俺の心構えの問題で非常に落ち着かないのだが、殆どの場合には寝覚めがスッキリしている。


 ならばいつも無駄な抵抗をしないで素直に同衾を、とか思わなくも無いが、こればっかりは現代の日本人である俺の倫理観からすると、おりょうさんと頼華ちゃん以外にそういう行為をあっさり容認するのは難しい。


(普段から、これくらい笑えばいいのに)


 起きている時よりも笑みが深いように思える、白ちゃんの寝顔を暫く観察していた俺は、起こさないように気をつけなながらそっと床を抜け出した。



「……」


 歯磨きと洗顔を済ませて米を研いで炊飯の準備をしてから、朝日の差し込む中庭で馬歩を行う。


 季節的に少し湿度が上がっているが、それでも朝の清々しい空気の中で馬歩を行っていると、身体の中に(エーテル)が行き渡って頭が冴えてくる。


「……」

「……」


 俺が中庭で馬歩を続けていると、起き出して来た白ちゃんが挨拶代わりに口元に笑顔を浮かべ、俺の隣に並んで馬歩の姿勢を取った。


「あ。お、おは……」

「ば、馬鹿」


 俺と白ちゃんの姿を見て、(ほむら)君が慌てて挨拶の声を上げそうになったが、鍛錬中だという事に気がついた遥君が小声でそれを止めた。


「「「……」」」


 俺が笑顔を向けて軽く頷くと、遥君と(ほむら)君が俺の隣に並んで馬歩を始め、他の子達もそれに続いた。



 馬歩に慣れている俺と白ちゃんにはまだ余裕があるのだが、三分も続けると子供達は脚だけでは無く全身を震わせ始めたので、無理は良くないから今朝はこれで切り上げた。



「朝食の支度をするけど、お糸ちゃんには鍋で出汁を取って貰おうかな」

「はいっ!」


 しっかり休憩と水分補給をさせた後で、白ちゃんとお糸ちゃんと共に厨房に来た。


「主人。出汁は昆布と鰹節でいいですか?」

「今朝は昆布だけでいいよ」


 朝食は予定通りに浅蜊のぶっかけなので、今回は香りの強い鰹出汁は邪魔になるので使わない。


「わかりました!」

「俺は飯を炊けばいいか?」

「うん。お願い」

「承知した」


 少なく言葉を交わすと白ちゃんは、早速竈に向き合って炊飯を始めた。


「主様。私もお手伝い致します」

「今朝はそんなに手伝って貰う事も無いんですけどね……」


 厨房に顔を出した天后(てんこう)が手伝いを申し出てくれたが、今朝のメニューは格別に旨いが簡単な料理なので、俺だけでも全員分を作るのが苦にならない程度なのだ。


「そ、そんな事を仰らずに」

「えっと……それじゃ漬物を切って下さい。後はこれも口直しに出そうかな」

「畏まりました」


 仕事を与えられない事を辛そうにする天后(てんこう)の為に、半ば無理矢理に割り振りをした。


「さぁて……」


 俺の方は浅蜊の剥き身を軽く洗って、葱を五分切りにする。


 関東の白い葱、所謂根深の方がぶっかけには合うのだが、関西の緑の葱も香りや色は良い。


「主人! お湯が沸いてきました!」

「それじゃ昆布を出してくれるかな」

「はい!」


 俺は剥き身の入った笊を持って、菜箸で昆布を撮み出しているお糸ちゃんの隣に移動した。


「酒と薄口醤油と塩少々を入れて、軽く混ぜて、っと」


 江戸風の料理なので、本来は濃口醤油を使うのだが、葱も緑色という事で趣を変えて、薄口醤油にしてみた。


「ん……こんなもんかな。はい、お糸ちゃん」


 調味料を入れて少し煮立ったところで小皿に取って味見をし、新たに煮汁を取ってお糸ちゃんに渡した。


「は、はいっ! ん……少し薄めですけど、おいしいです!」

「うん。良さそうだね。そしたら浅蜊を」


 たっぷりの剥き身を鍋に入れて、また沸き立つのを待つ。


「主人。お葱はまだ入れないのですか?」

「葱はあんまり煮立てると苦味が出ちゃうから、柔らかくなる時間だけ鍋に入れるようにするんだよ」


 この辺は根深汁などにも共通する、葱を調理する時のコツだ。


「な、成る程ぉ」

「って言ってる内に、煮立ってきたね」


 浅蜊も煮過ぎると硬くなってしまうので、葱を入れて二分程経ったところで鍋を熱していた術を切った。


「主殿。飯の方も炊けたぞ」

「それは丁度良かったね」


 白ちゃんの方を見ると、蒸らしを終わった釜の蓋を開けて掻き混ぜ、お櫃に移している最中だった。


 厨房の中が出汁と浅蜊と御飯の香りに満たされて、食欲を刺激される。


「食器は……丼にするか」


 おかずが少ない代わりにさらさらと御飯を掻き込めるメニューなので、茶碗では無く丼と、箸以外に木の匙も用意した。



「それでは、頂きます」

「「「頂きます」」」


 いつものようにブルムさんの号令で朝食を開始したのだが、厨房に続いて居間を支配し始めた料理の香りに、少し急ぎ気味に言葉を発したように感じた。


「うむ、旨い! 飲んだ翌日の身体に、滋味が染み渡りますなぁ」


 一口出汁を味わったブルムさんは表情を綻ばせると、忙しく匙を動かして浅蜊のぶっかけを食べ始めた。


「ブルム殿。飲んだ翌日では無くとも、主殿の料理は旨いだろう?」

「それはそうですな。鈴白さん、申し訳ない」

「別に申し訳なくは無いですけど」


 白ちゃんの指摘に、ブルムさんが苦笑しながら言ってきたが、俺の方も苦笑で返すしか出来ない。


「それに俺だけじゃ無くて、白ちゃんもお糸ちゃんも天后(てんこう)さんも手伝ってくれましたしね」

「俺は飯を炊いただけだぞ?」

「あ、あたしは昆布を出して、味を見ただけです!」

「私は、漬物を……」

「いや、そうは言っても、手伝ってくれたのは事実だし」


 何故か白ちゃんもお糸ちゃんも天后(てんこう)も、朝食作りに少ししかタッチしていない事を主張する。


「なんなら俺一人で作っても……」

「お、俺達の手伝いはいらんと言うのか!?」

「主人に料理を教えて貰えなくなっちゃうんですか!? そんなの嫌ですぅ!」

「いや、そうじゃ無くってね……」


 手柄を独り占めみたいになるのが嫌なので言ったのだが、白ちゃんに捨てられる犬のような目で見られてしまった。


 お糸ちゃんに至っては、完全に涙目だ。


「じゃ、じゃあ、俺が料理をしないで、みんなに任せるっていうのは?」


 料理自体は楽しんでやっているので、その楽しみを奪われると少し辛いのだが、里では俺が不在時には別の人間が作っているので、特に差し支えは無い筈だ。


「そ、そんな……主殿の飯が食えん、だと?」

「や、やっぱり主人に料理を教えて貰えなくなっちゃうんですか!?」

「主様の御意向とあらば……くっ」

「「「えー……」」」

「ああ、うん。現状維持で」


 白ちゃんは表情に更に絶望を深め、お糸ちゃんはぽろぽろと涙をこぼし、天后(てんこう)は従う姿勢を見さながらも唇を噛んでいる。


 お糸ちゃん以外の子供達は、別に俺以外の人達の作る料理に文句がある訳では無いと思うので、白ちゃんに便乗しているだけっぽい気がする。


「はぁ……俺はこれまでと同じ様にするけど、変に全部の事を俺の手柄みたいに言うのは控えてね?」


 部下の手柄は自分の手柄、みたいな考え方は、俺は尤も恥ずべきだと思っている。


「し、しかしだな。俺や黒も主殿に世話になっているだけだし……」

「それでも、だよ?」

「む……わかった。お前達も、いいな?」

「「「はい」」」


(多分だけど、良くわかって無さそうだな)


 白ちゃんは不本意ながらも納得してくれたようだが、子供達は良くわからないので従っただけだろう。


 天后(てんこう)が思いの外あっさりと承諾したが、内心ではどう思っているのかは不明だ。


「白ちゃん。片付けの方は任せちゃっていいかな?」

「うむ。それは構わんが、何かするのか?」

「出掛ける前に、ちょっとね。なんかあったら、俺は中庭に居るから」

「承知した」

「それじゃお先に。御馳走様でした」

「「「御馳走様でした」」」


 みんなと食後の挨拶を交わした俺は、一人で立ち上がって中庭に向かった。



「えーっと……必要なのは十七、じゃ無くて二十個か」


 ドラウプニールから樫の木の端材を取り出し、俺はこれから作る物の数の確認をした。


 建材などには使えない端材ではあるが、枝などとは違って根に近い辺りなので、直径は数十センチ以上とかなり大きい。


 これもドラウプニールから取り出した巴を腰にセットして、端材を厚さ五ミリくらいの輪切りにする。


「……こんな感じかな?」


 墨を付けたガラスペンで、輪切りになった端材の表面に完成予定の図形を書き込み、一枚が出来るだけ無駄にならないようにした。


「……十七、十八、十九、二十。これでよし、と」


 描き込んだ図形の数が最初に確認した二十ある事を確認した俺は、再び巴を握り直して大雑把に端材を切り刻んだ。


「変な使い方をして悪いなぁ……」


 巴の刃を返して、傷や木くずなどが付いていないのを確認してから鞘に戻した。


 傍から見たら刀に語り掛ける危ない人だが、使い方が荒いので言葉に出して巴を労うくらいはしてやりたくなったのだ。


「さぁて……」


 食事を終えて、ここまで数分しか経過していないが、それでも大坂に出発するまでにそれ程時間がある訳では無い。


 巴と入れ替わりに工具を取り出し、荒く切り出した端材の仕上げに入る。



「主殿。そろそろ……何をしているのかと思ったら、それを作っていたのか」

「そろそろ時間?」


 洗い物を終えたらしい白ちゃんが、中庭に顔を出した。


「俺やブルム殿はこいつのお陰で支度に時間は掛からんが、天后(てんこう)と子供達があと少しだな」


 白ちゃんは左手首のドラウプニールを示しながら言った。


「それにしても驚いたな。この短時間でそれだけ作ったのか?」

「急いだから、ちゃんと戻ってこないかもしれないけどね」


 昨日作った物と同じく、自分なりにバランスを取りながら少しずつ形状の違うブーメランを作ったのだが、時間的な余裕が無いので全部を実際に飛ばして性能を確認する事が出来ない。


 しかしなんとか紬と玄、志乃ちゃんと糸目の女の子達の分を含めたブーメランを用意する事が出来たのだった。


(双子とか三つ子が居る家は大変だって言うけど、本当だなぁ……)


 学校から雑巾を持ってくるようにとか言われた場合には、双子の居る家庭は倍を、三つ子だったら三倍を用意する必要がある。


 以前に作った源平碁やジェンガのような、複数で遊べるゲームならばそれ程考えなくても良いのだが、ブーメランのような個人で楽しむタイプの物だと、人数分を揃えなければ不公平を感じる子が出てしまうかもしれない。


 里に戻った子達がブーメランを手にしているのを見て、他の子達はどう思うか……そこで急遽、大坂行きの前にブーメランを作る事を決意したのだった。

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