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バニーガールと正義の味方

「……鉈だけじゃ無くて、剣鉈に手斧、薪割り用の大型の斧なんかも売ってるんだな」


 焼き肉と蟹の食べ放題の店を出て、電車で最寄り駅の川崎まで移動した俺達は、残っていた当たりくじを駅前の売り場で全て換金してから帰宅した。


 焼き肉と蟹には非常に満足したのだが、無煙ロースターとは言っても、やはり前に行った鉄板焼きと同じで衣類や髪の毛などに匂いがついてしまっているので、俺が手早くシャワーを済ませてから、今は入れ替わりにおりょうさんと頼華ちゃんが入浴中だ。


 時間が出来たので、今日行った道具街で買わなかった包丁と里で使いそうな金物を、工具を中心に扱っているサイトで調べていたら、予想外に様々な物を売っているのに驚かされた。


「どれを幾つ買うかは、おりょうさんと頼華ちゃんと相談してからとして……思ったよりも安く上がりそうだな」


 包丁が安いのはわかっていたのだが、鋼製で木の柄が付いている鉈も剣鉈も斧も、実際の使い勝手はわからないが、コストパフォーマンスは抜群だ。


「でも、この鞘は駄目かもしれないなぁ……」


 薪割り用の大型の斧以外には、鉈にも斧にも携帯に便利なように鞘が付属しているのだが、歩いている時などに飛び出したりしないように、スナップボタンのストッパーが付いている。


 このスナップボタンが、もしかしたらこっちから向こうの世界に持ち込むのに障害になるかもしれないと思ったのだ


「……年代的には大丈夫そうか。後は材質だな」


 調べるとスナップボタンのは十九世紀後半には作られていて、機械加工でしか製作出来ない物では無さそうだ。


 後はスナップボタンに使われている材質がアルミとかじゃ無ければ、鉈も斧も鞘ごと向こうの世界に持って帰っても大丈夫だろう。


「……あ。(たがね)が要るな」


 金属や石などを削るのに使う道具の(たがね)だが、何をするかと言えば、鉈や斧に彫り込まれているこっちの世界のメーカー名や作者の銘などを削り落とす為だ。


 少し神経質かもしれないが、向こうの世界で他者に見られた際に、怪しまれるような部分は無くしておいた方がいいだろう。


「出たよぉ」

「良い風呂でした!」

「お疲れ様です。何か冷たい物でも……」


 用意しましょうかと続けて言おうとしたのだが、目の前の現実離れした光景を見て俺は絶句してしまい、思わず手にしていたタブレット端末をポロリと落としてしまった。


 幸いな事にリビングのローテーブル周辺にはカーペットを敷いてあるし、保護カバーを付けてあるのでタブレット端末が壊れたりする事は無かった。


「な……な!?」

「良太、落ち着いて」

「兄上、落ち着いて下さい」

「こっちのセリフですよ!?」


 俺が手を震えさせながら、何事なのかと上手く口に出せずにいると、どう考えても普通ではない格好の二人から諭されてしまった。


 風呂上がりなので、いつもの貫頭衣の寝間着兼部屋着だと思っていたら、何故かおりょうさんはバニーガール、頼華ちゃんは魔法少女のようなコスチュームを着て立ち並んでいたのだ。


「いつの間にそんな物を……あ、まさか?」


 錦糸町の玩具店の会計後に合流したおりょうさんと頼華ちゃんの持っていた荷物が、妙に嵩張っていたんを思い出した。


「外国の将棋と一緒に、頼華ちゃんが欲しいっていうのと、ついでにこれも買ったんだけど……似合わないかい?」

「やっぱりそうでしたか……似合うかどうかと言われれば、凄く似合ってますけど」


(これは……凄まじい破壊力だな)


 肩紐の無いワンピースの水着のようなボディースーツに襟カラーに蝶ネクタイ、カフスとウサ耳というセクシーなコスチュームは、おりょうさんのアダルトな雰囲気にマッチして実に似合っている。


 しかし、あくまでもパーティーグッズなのでサイズなどはざっくりとしているらしく、おりょうさんが着ているコスチュームは胸がはちきれそうになっているのに、ウェストの辺りは随分と余裕があってダブついているように見える。


 価格を抑える為に、ボディースーツその他に使われている生地は化繊だと思われるが、中身がなんでも着こなしてしまうおりょうさんなので、それ程は安っぽく見えないのが不思議だ。


「あの……おりょうさん、お願いが」

「な、なんだい?」


 自分の意思で着たのに恥ずかしいのか、おりょうさんは俺と目を合わせようとはしない。


「……写真に撮らせて下さい!」

「え……ええーっ!?」


 一瞬、俺が何を言っているのかわからなかったみたいだが、意味を理解した瞬間に露出している肌が真紅に染まった。


「お願いしますっ! もう二度とこんな機会無いかもしれないので!」

「こ、困るよぉ……」


 今頃になって恥ずかしくなったのか、おりょうさんは胸元の辺りを腕で隠している。

 

 俺としてもおりょうさんを困らせるのは本意では無いのだが、向こうの世界では絶対に有り得ない艶姿であり、こっちの世界でもこんな機会は二度と訪れないかもしれないのだ。


(ちょっと残念なのは、網タイツとハイヒールが無いんだよな)


 パーティーグッズに贅沢を言っても仕方が無いのだが、網タイツはセットに含まれておらず、室内なので当然だが、おりょうさんは素足だ。


「むぅっ! 兄上! 姉上ばかりでは無く、余の方も御覧下さい!」

「あ、ああ。頼華ちゃんも凄く似合ってるよ。それはプリティーな正義の味方だね?」

「さすがは兄上! そうです。宇宙(そら)に輝くキラ……」

「頼華ちゃん、それ以上いけない」


 俺が日曜朝の番組のプリティーな正義の味方の一人、ピンクを主体にしたキャラクターだと認識したのが嬉しかったのか、コスチュームを身に着けた頼華ちゃんは名乗りポーズを決めようとしたのだが、色々と差し障りがありそうなので制止した。


「似合ってるんだけど、ちょっと小さ過ぎるね」

「そ、それは仕方がありません!」


 俺の指摘に、短過ぎるスカートの裾を抑えて頼華ちゃんは頬を染めた。


 おりょうさんとは違って頼華ちゃんの方は、丈だけでは無く全体的に窮屈そうになっている。


(子供用だから、仕方が無いんだろうけど……)


 頼華ちゃんが小柄だとは言っても、それは年齢に比較してはという話で、小児用を想定されているコスチュームでは、なんとか胸囲や胴囲が大丈夫でも、着丈だけはどうにもならない。


 元々のデザインがミニスカートなのだが、コスチュームの推奨身長をかなり上回ってしまっているので、頼華ちゃんが着ると超ミニ状態だ。


「それにしても、なんでそんな物を……」

「それはですね、先日の京での百鬼夜行騒ぎの時に、目立たないようにという配慮が必要でしたよね?」

「まあ、そうだね」


 夜間だが人目につくと後々に厄介な事になると思ったので、迷彩効果のある外套を着たり、認識阻害の能力のある天にお願いしたりしたのだった。


「ですからこういった変装をして、謎の正義の味方になってしまえばいいと思いまして!」

「えーっと……」


 色々と頼華ちゃんに突っ込みどころが多過ぎて、何から話せばいいのか困ってしまう。


(頼華ちゃんは変身……じゃ無くて、変装さえすれば、大丈夫だっていう認識なのかな?)


 アニメなどでは顔が剥き出しであっても、変身後の姿から変身前のキャラクターの正体が判明しないという、謎な法則が働く作品が幾つもある。


 それ程は熱心に視聴していないので、日曜朝のプリティーな正義の味方もそういう設定だったかは覚えていないが、頼華ちゃんは着る物やアクセサリー類が大幅に変わっていれば、正体が見破られないと思っているのかもしれない。


「……二人共、先ずは色々と身体に合ってないみたいなので、一度脱ぎませんか?」


 撮影をしたいところではあるのだが、サイズの合っていないコスチュームではおりょうさんも頼華ちゃんも不本意だろうと思っての提案だ。


「うっ……じ、実は胸が危なくって、呼吸を最小限にしてたんだよ」

「姉上もでしたか。実は余も……」


 言われてみれば二人共、あまり身体を動かそうとしていないようにも見える。


「早く脱いできて下さい!」

「「はいっ! あ……」」


 ピキピキッ……


 俺が強めに言ったのが引き金になったのか、おりょうさんと頼華ちゃんのコスチュームの縫製の弱い部分から、断末魔のように糸が弾ける音が聞こえ始めた。


「「キャァァーッ!?」」


 裸を見せるのは大丈夫でも、服がボロボロのあられもない姿を見せるのは駄目なのか、おりょうさんと頼華ちゃんは滅多に聞かない悲鳴を上げながら風呂場の方へ駆け出した。


「……ドラウプニールで着替えれば良かったのに」


 ドラウプニールを使えば、登録してある衣類には一瞬で着替えられるのだが、慌てている二人からはその辺の判断力も奪われているのだろう。



「うう、ボロボロ……」

「せっかく買って頂いたのに、散財させてしまっただけに……」


 風呂場の脱衣所から出てきた二人は、いつもの貫頭衣の部屋着に着替えていて、それぞれの手には布の残骸と化した、バニーガールとプリティな正義の味方のコスチュームだった物を持っていた。


「脱ぐ時に、色んな所が裂けちまったよ」

「余のもです」

「まあ仕方がないですね」


 ローテーブルに置かれたのコスチュームだった物は、縫製が甘い部分は勿論、生地自体の強度が弱かった部分も、かなりの箇所が裂けてしまっている。


 サイズが大きな物ならば、裂けた部分を切り取ったりして縫製し直す事も出来るのだが、小さいのではどうにもならないし、そもそもお遊びの為の物なのだから、修復までして着る事も無いだろう。


「という訳で、まだ着る気があるのならどうぞ」

「「……へ?」」


 おりょうさんと頼華ちゃんの前に、一から作った畳んだ状態のコスチュームを置くと、二人からは気の抜けたようなリアクションがあった。


「い、いま着替えてる間に?」

「ええ。頼華ちゃんのはちょっと形が複雑でしたけど、おりょうさんの方は、その……面積も少な目なので」


 頼華ちゃんのプリティーな正義の味方のコスチュームはミニスカートのワンピースがベースなのだが、フリルなどの飾りのパーツが多いので、タブレット端末で前後の形状などをネットで確認しながら再現するのに苦労した。


 対しておりょうさんのバニーガールのコスチュームの方は、背中も大きく開いていて布の面積が少な目なので、網タイツまで含めても大した手間では無かったのだ。


 服作りも大分慣れたし、こっちの世界に来てからは学校以外では常に身近で過ごしているので、二人のサイズはしっかり把握しているので、なんとか着替えを済ませるまでの間に作ることが出来たのだった。


 もっとも、今の頼華ちゃんは食べ過ぎで、いつものサイズよりはお腹の辺りが……本人の名誉の為に、口には出さないが。


「りょ、良太が作ってくれたのは嬉しいんだけど、あたしはちょっと……」

「そうですか……」


(やっぱりさっきのが、千載一遇のチャンスだったか……)


 そうは思うのだが、嫌々ながらのおりょうさんを撮影するというのも気が引けるので、残念だが諦めるしか無さそうだ。


「余は有り難く着させて頂きます! むふーっ!」


 瞳を輝かせた頼華ちゃんは、コスチュームを手に取ると鼻息も荒く風呂場に向かった。


「良太」

「はい?」


 バニーガールのコスチュームを自分の膝の上に置いたおりょうさんが、俺に身体を寄せて囁いた。


「あの、ね。良太以外に見せるのは恥ずかしいから……頼華ちゃんが寝たら、部屋に行くね」

「あ……はいっ!」

「そ、そんなに大きな声で返事をしなくても……」

「す、すいません……」


 嬉しさのあまり、無自覚に力が入っていた俺の返事は大きかったようで、頬を染めたおりょうさんに窘められてしまった。



「すたぁーっ!」

「凄いな……完璧だね」

「本当に、上手だねぇ」


 頼華ちゃんは俺が作ったコスチュームと、玩具店で買った、プリティな正義の味方の変身グッズを手にして、劇中の変身の一連の流れから、最後にポーズとセリフを決めてくれた。


 俺とおりょうさんはタブレット端末で動画サイトの変身シーンと、頼華ちゃんやってくれているのを見比べていたのだが、いつの間に練習したのかその動きはキレッキレであり、完コピと言っていい出来だった。


 可愛い仕草の中に持ち前の凛々しさも加わって、頼華ちゃんは髪の毛の色以外は、画面の中から抜け出してきた本当のプリティーな正義の味方のように見えた。


「出来は悪くなかったですか?」

「凄い凄い。何度でも見たい感じだよ」

「そうだねぇ。もう一回お願いしてもいいかい?」

「はいっ!」


 お世辞では無く、一度見ただけでは惜しいと思ったので、おりょうさんの後押しもあって、頼華ちゃんは照れた表情をしながらも、玩具の変身アイテムを手にして俺達から少し離れた位置に移動した。


「……ねえ頼華ちゃん、どうせだから、もう少し遊んでみない?」

「遊び、ですか?」

「うん。変身の時の画面の効果は出せないけど、少しずつ服装が変わっていくっていうのは出来るんじゃないかと思うんだ」

「映像で変身を再現するってのかい?」

「ええ」


 頼華ちゃんのなりきり変身シーンを、スマートフォンで撮影して残そうかと思ったのだが、少し工夫して変身シーンの一連の流れそのものを再現出来ないかと考えた。


(基本的にはズームアップと引きだけだから、後はコスチュームの装着順さえ再現出来れば……)


 頼華ちゃんの動きに合わせて、糸を飛ばしてコスチュームにしたり、空中に浮かせて誘導しながら着替えさせるのは大変そうではあるが、公式の動画で確認してみたがなんとかなりそうな感じだ。


「面白そうですが、兄上が大変なのでは?」

「少しね。でも頼華ちゃんの格好いい変身の為なら、ね」

「わ、わかりました! では余の方も全力を尽くしましょう!」


 俺やおりょうさんの褒め言葉が効いたのか、頼華ちゃんもその気になってくれたようだ。



「それじゃやってみようか」

「は、はい」

「……なんか大事になってきたねぇ」


 頼華ちゃんが比較的着脱がし易い薄手のワンピースの普段着に着替えてから、周囲の物を片付けた六畳間に移動してスタンバイして貰う。


 成り行きを見守っているおりょうさんからは、若干だが呆れの感じが伝わってくる。


(運動会とかの子供の映像を残したい親の気持ちって、こんな感じなのかな……)


 さっき頼華ちゃんが見せてくれたポージングなどを見て、おりょうさんの写真とは違う意味で記録として残さなくては、という天啓ようなひらめきがあったのだ。


「それじゃ頼華ちゃん、楽な感じでさっきと同じようにやってみようね」

「わ、わかりました!」

「なんだかねぇ……」


 張り切る俺と少し引き気味の頼華ちゃんを見て、おりょうさんがぽつりと呟いた。



「す、凄い……」

「良太も酔狂だねぇ……」


 結果としては、頼華ちゃんの完コピ変身シーンに合わせてのコスチュームチェンジは成功した。


 本物の変身シーンの動画と並べて再生してみても、画面が光るようなエフェクト以外には、伸びる線が腕に絡みついてコスチュームになるカットなど、良く再現出来たのではないかと思う。


 さっきはポーズを決めながらセリフを言っていた頼華ちゃんだが、今回は口パクだ。


「最中の余は、こういう表情をしているのですね……」


 自分が映っている動画を、頼華ちゃんは興味深そうに観ている。


「頼永様や雫様ににも見せたいけど、それは無理なんだよね」

「残念ではありますが、父上と母上にお見せするのは……」

「それもそうか」


 もしも頼永様と雫様に披露する機会があったならば、自分達だけで楽しまずに上映会でも開かれてしまうのではないかと思うが、幾ら何でもそれは頼華ちゃんが可愛そうかと、想像の中の話なのに考えてしまった。


「しかしまあぁ、何度観ても見事なもんだねぇ」

「主演がいいのもありますけど、ネットにアップされている物と比べても、出来はいいんじゃないかと思いますよ」

「あっぷ?」

「兄上、あっぷとは?」


 俺の呟きを聞き逃さず、おりょうさんと頼華ちゃんが訊いてきた。


「頼華ちゃんのやったみたいな変身シーンとか、歌や曲に合わせて作った動画を色んな人に観て貰う為に、ネットの動画サイトっていうところに投稿するのがアップです」


 良くわかっていないようなので、俺は一時期話題になったアニメのエンディングの曲に合わせてのダンスの動画を検索してから、タブレット端末を二人に渡した。


「ははぁ。大勢がこういうのをやってるんだねぇ」

「むむ……兄上と姉上以外の人が、余の変身を観てどう評価されるのかというのは気にはなりますが……」


 身内以外の評価と、自分の変身シーンを他者に観られる事の恥ずかしさの間で、頼華ちゃんが激しく葛藤しているのが表情からわかる。


「頼華ちゃんが承諾してくれて、動画をネットにアップするって事になっても、あんまり目立つのは不味いから、少し加工はするけどね」


 目立つのがと言うよりは、本来はこっちの世界の住人では無い頼華ちゃんの姿を、ネット上に残すのが不味いと思ったのだ。


「加工ですか?」

「うん。素顔をそのまま晒すのは何かと危ないから、少し顔の辺りをね」


 素人の俺だが再生時間が短いので、動画の目元を加工する程度は無料のツールで出来るだろう。


「むぅ……それならば」

「そう? じゃあ加工してみて、それを頼華ちゃんに確認して貰ってからアップしようかな」


 本人の承諾が得られたので、俺は自室のパソコンにスマートフォンのデータを移して、頼華ちゃんの変身動画の加工を開始した。



「ふぅ……こんな感じかな。頼華ちゃーん!」

「はぁーい!」


 俺が開け放しておいた部屋のドアの方に呼び掛けると、階下のリビングで寛いでいた頼華ちゃんが返事をすると同時に、軽快な足音を立てて階段を上がってきた。


「出来たのですか? 早かったですね」

「まあ簡単な加工だったからね」


 開始してから一時間弱経過しているが、ほんの数分の動画の加工としては、早いか遅いかは意見の分かれるところだろう。


「こんな感じだけど」

「どれどれ?」


 頼華ちゃんと話している間におりょうさんも部屋に入ってきて、パソコンのディスプレイを覗き込む。


「おお! なんとも謎の正義の味方っぽくなっておりますね」

「良太はなんでもこなしちまうねぇ」

「いや、そんなに大した事でも……」


 俺がやったのは動画加工のツールを利用して、頼華ちゃんの目の周囲に舞踏会で使うマスクみたいなパーツの追加だった。


 頼華ちゃんの魅力の一つである、強い意志を秘めたつぶらな瞳が隠れてしまわないように、顔の前にマスクを配置するのに苦労したが、そのお陰で変身ポーズ中の力強い視線を遮らないようにするのに成功した。

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