チェス
「ふわぁぁぁ……あ、兄上! なんですかここはっ!? まるでおとぎの国ではないですか!」
「あはは、そうだね。でも頼華ちゃん、もう少し静かにね?」
「はいっ!」
(……本当にわかってるのかな?)
おりょうさんと頼華ちゃんを連れて来たのは、江戸切子の店から近い商業ビルの中にある、ワンフロア全体を埋め尽くす玩具類を扱う店舗だ。
ワンフロア全部というと確かに大きいのだが、グループの他の店舗と比べると、ここは小規模店に分類される。
しかしこういう玩具類の専門店に初めて来た頼華ちゃんは、表情からして興奮を隠せないでいる。
「あ、兄上、姉上! 早くもっと奥まで行きましょう!」
「わかった。わかったから」
「仕方が無いねぇ……」
(偶に凄く大人びて見える事もあるけど、やっぱり頼華ちゃんも年相応に、こういうのが好きなんだぁ)
おりょうさんも物珍しそうにあちこちを見ているのだが、こっちの世界に来てから食べ物屋さんでもこれ程は興奮していなかったのではと思える頼華ちゃんの姿に、逆に冷静になってしまっているようだ。
「おおお!? な、なんと大きな熊の人形が! む? あの乗り物はいったい!?」
自分と同じくらいのサイズの巨大な熊のヌイグルミを見て声を上げたかと思ったら、次には自転車に興味を惹かれて頼華ちゃんはフロアを駆け出した。
あまりにも動きが不規則な上に素早過ぎて、あっという間にフロアの陳列棚の影に隠れて、頼華ちゃんの姿は見えなくなってしまった。
「……暫くは好きにさせるしか無さそうだねぇ」
「そうですね……おりょうさん、一緒に見て回りましょうか?」
「うん!」
俺が言うと、おりょうさんは嬉しそうに腕を絡めてきてくれた。
少し頼華ちゃんの事が心配ではあるが、店内から出てしまう事は考えられないし、自分よりも小さな子がいっぱいいるので、周囲へ迷惑を掛けるような事は無いだろう……と、信じたい。
「へぇ。こういう玩具は、里の子供達にも良さそうだねぇ」
「これくらいなら、向こうでも作れそうですね」
おりょうさんが手に取ったのは、カラフルに塗装されて五十音順に一文字ずつ平仮名と、その平仮名から始まる物だったり動物だったりの絵が描かれている積み木だ。
向こうで作る際には、こっちの世界特有の、例えば『ひ』の文字の飛行機などは、別の物や動物なんかを割り当てる必要があるが。
「でも、積み重ねたりって遊びには良さそうですけど、里の子供達は平仮名は、とっくに卒業しちゃってるんですよね」
「そういえばそうだったねぇ……」
言葉を覚え始めの子供には、文字と絵が描かれている積み木は良い玩具なのだが、里の子供達の異常な知識の吸収の速さからすると、積んだりして形を作ったりする遊びとしてしか相応しく無さそうだ。
「この、ぶろっくってのは、色んな形に出来て面白いんだけど、素材がねぇ……」
「そうですね。プラスチックじゃ持ち帰るのは……」
様々な組み合わせでキャラクターや乗り物や建物などを形作れるブロックは、想像力を育てるという意味で非常に良い玩具なのだが、今度はプラスチックという材質が障害になって、向こうの世界には持って帰れない。
「ん? 良太、これは外国の将棋かい?」
「将棋? ああ、それで間違ってません。これはヨーロッパ……大陸の西の方で流行ったチェスって言います」
少し移動した先のコーナーにあったショーケースの中に、立体的な駒が並んだチェス盤を見て、おりょうさんが訊いてきた。
「細かな決まりとか、駒の動きが違ったりしますけど、将棋が指せる人なら理解は早いと思いますよ」
源流は同じインドのゲームだと言われているので、ルールなども非常に似ているのだが、将棋と比べるとチェスのクイーンなどは、物凄くダイナミックな動きをする。
「へぇ。でも将棋と違って駒を、随分と凝った感じに作り込んだりしてるのがあるんだねぇ」
「そうですね。将棋は駒の材質や文字の入れ方くらいしか差は無いですし、囲碁では盤くらいしか差は無いですからね」
将棋は駒に使われる木材を厳選したり、文字を盛り上げるような加工を施した非常に高価な物が存在するが、チェスのように大幅に形状を変えた物は殆ど見られない。
囲碁の場合は、最近では石が樹脂やガラスの物があったりするが、その石も最初から黒と白の二種類しか無いので、手の加えようがないというのが現実だろう。
チェスの駒は木製の物もあれば、プラスチックや金属の物もあり、オーソドックスな形状から始まって、キングの駒が本当に王様のフィギュアだったりする、非常に凝ったインテリア的な物まであるのだ。
変わり種のチェスの駒では、大ヒットしてシリーズ九本目まで制作された、宇宙活劇物の映画をモチーフにした物まである。
「このチェスも、向こうの世界で提案しようかと思っていたんですけど」
「ん? なんか不味かったのかい?」
将棋が指せると聞いているおりょうさんは、どうやらチェスに興味が出ているようだ。
「不味いって事は無いんですが、最初は『源平碁』とか『四』とか『自演我』みたいな、誰でもすぐに覚えられて、手軽に買える物からって思いまして」
「なぁるほどねぇ」
こっちの世界の江戸時代くらいの将棋や囲碁は、知的レベルの高さを求められるので、一応は町人にも普及はしていたが、それでも元々は武家や裕福な商人など、生活に余裕のある人達の物だった。
現在と違って全てハンドメイドで工業的な大量生産品などは無いので、駒や盤を揃えるのにも、それなりの金額が必要になってくるのだ。
「確か『源平碁』と『四』の方は、少し高級なのをブルムの旦那に提案してたんだっけ?」
「そうです。と言っても『源平碁』は高級にするにしても限界がありますから、チェスみたいに駒に凝れる『四』が主になりますね」
源平碁は駒の色が紅白という違いはあるが、こっちの世界で言うリバーシの事なので、囲碁と同じように高級な作りにするとしても、チェスのように立体的には出来ないので限界があるのだ。
「ってぇと、『四』の後で何か無いかって相談されたら、次にって事かい?」
「そうなりますね」
向こうの世界にも、根付なんかの細工物の腕の良い職人さんがいるので、例えばだが源氏の頭領の頼永様をキングに、奥方の雫様をクイーンにした駒のセットなんかが作れるのではないかと考えている。
ただ向こうの世界の日本には、城や戦車に該当する物が無さそうなので、ルークの駒をどう説明するのかが難しいところだが……。
「とりあえずブルムの旦那への見本品として、この辺を一式買って帰ったらどうだい?」
「これはちょっと、見本で買うには高過ぎるんじゃ……」
駒と盤の両方が合板では無い木製の物があるので、向こうの世界に持って買えるのに問題は無さそうだが、素材が良くなる代わりにお高くなるのだ。
おりょうさんが示しているセットは、駒の収納用の木製のケースなども付く豪華仕様で、税込みだと二万円を超えている。
「高級品の見本なんだから、構わないだろ? いざとなりゃ、頼永様か家宗様にでも売っぱらっちまえばいいんだし」
「そうですけどね……」
こっちで買った物を向こうで高く売って、差益で儲けようとかは思っていないのだが、素材の加工の質の高さを目にしたら、頼永様や家宗様なら買い値以上で売ってくれと言ってきそうな気はする。
(一番怖いのはブルムさんに訊いたら、既にチェスは存在したって状況なんだけど……)
こっちと向こうの世界では多少は歴史の流れが違うのだが、大まかな部分は同じだったりするので、チェスが既に存在して、ヨーロッパでは広まっているというのは十分に考えられる事だ。
「ん? 良太、この、おんなじ種類の駒? が、いっぱいあるのはなんだい?」
「同じ種類の……ああ、それは麻雀に似せた遊び用の物ですね」
おりょうさんが言っているのは麻雀に似せた、キャラクターの種類や背景色など揃えて役を作るゲームだ。
麻雀とは牌の総数と手牌の数と周り順と作れる役など、細かな違いがある。
「麻雀ってのも、一度やってみたいもんだねぇ」
「……おりょうさんと頼華ちゃんは、やらない方がいいと思いますよ」
「なんで!?」
俺の言葉が余程意外だったのか、おりょうさんがショックを受けた表情をしている。
「すいません。言葉が足りませんでしたね……おりょうさんも頼華ちゃんも運が良過ぎるので、やってもつまらないんじゃないかと思うんですよ」
「ん? そんなに運が左右するんだったっけ?」
「人によって色々と説はありますけど……多分ですけど自動卓っていう機械で牌を混ぜる卓で麻雀をやったら、八割くらいは運に左右されるんじゃないかと」
イカサマは論外だが、人の手で牌を混ぜると、多かれ少なかれ意識というのが働くものだ。
自動卓でも落とし込む場所によって偏りが出ると言われているが、それでも人の意識が入り込む余地は少ないので、その後のサイコロを降っての配牌を含めて、手積みよりは運に左右される部分が大きくなるだろう。
「んー……試しに、家に帰ったらネットで麻雀をやってみますか?」
この店でも麻雀のセットは売っているのだが、手軽さと収納のし易さを追求したのか、一般的な物よりも牌が小振りなサイズになっている。
もしも麻雀のセットが必要ならば、激安の殿堂でも何種類か扱っているので、ダウンサイズの物や、似て非なるゲームをここで買う事も無いだろう。
「あたしゃ、麻雀の決まり事は知らないんだけど?」
「なら尚更、ネットで慣れてからの方がいいんじゃ無いですか?」
麻雀のルールは覚えればいいだけなのだが、仮に本当の牌を使って打とうと思った場合には、間近に相手がいるゲームなのでマナーなども要求される。
ルールとマナーを一度にとなると混乱してしまうかもしれないので、先ずはルールと役の作り方などをネットの麻雀で覚えるのが良いと思われる。
「俺のパソコンで、適当に打てるようにしますから」
俺も興味を持って、ネットの麻雀のアカウントを取得して何度か打った事があるが、配牌時の手から最終形を思い浮かべて突き進むという打ち方なので、嵌まれば大勝をする事もあるのだが、トータルではあまり戦績は良くない。
「そいじゃ試しにやってみようかねぇ」
「そうして下さい。気に入ったら牌なんかは通販でも、家の近くの激安の殿堂でも買えますから」
「わかったよ」
とりあえずは、おりょうさんも納得してくれたようだ。
「ところで、おりょうさんはここで欲しい物とか無いんですか?」
物珍しそうにしてはいるが、おりょうさんは頼華ちゃん程には心を騒がせてはいないように見える。
「珍しいし、造りが見事な物は多いんだけど……生憎あたしゃ、飾ってある物を愛でたりする趣味は無いんでねぇ」
「成る程」
酒器や着る物などからして、おりょうさんが美意識が低くないのは、これまで一緒に行動しているのでわかっているのだが、どうやら何かをコレクションしようという方向には行かないらしい。
「それにしても……こういう人形とかの技術が凄いってのはわかるんだけど、そんなに買う人間が多いのかい?」
「ははは……まあ」
おりょうさんの視線の先にある人形というのは、様々な作品のキャラクターの、フィギュアと呼ばれる造形物だ。
店内の面積のかなりの部分を、フィギュア関連のショーケースや在庫などで埋められているので、おそらくだがこの店の売上額の多くを担うだけの、需要があるという事なのだろう。
「しかしまあ……随分と扇情的なのもあるんだねぇ」
「ははは……」
脚を出すのを恥ずかしがっていたくらいなので、おりょうさんにはショートパンツを履いていたり、身体にピッタリしたコスチュームを着ているようなキャラクターのフィギュアは、相当にセクシーに映っているのだろう。
「ね、ねえ。良太はあたしがこういう格好したら……嬉しい?」
「なんでそうなるんですか!?」
某ゲームの牛若丸の市販コスチュームの時の頼華ちゃんのような事を、おりょうさんが言い出した。
「だ、だってぇ……人形もそういうのが多かったしぃ、そこにも色々売ってるからぁ」
「あー……」
昨今の日本でのハロウィンなどの影響なのか、この店でも映画のキャラクターやファンタジーをモチーフにしたコスチュームや小物などを常時取り揃えてあるようで、おりょうさんの視線の先には多数のそういったアイテム類が陳列されていた。
「良太。この、なーすとか、ばにーがーるってのはどうだい?」
「どうだいって、なんですか!?」
「だ、だってだってぇ、『これであなたも彼氏を悩殺 せくしーこすちゅーむぷれいしりーず』って……」
「……本当だ」
シリーズ物なのか、今は失われたスカートのナースの服をモチーフにした物と、バニーガールのコスチュームには、透明なパッケージの中にモデルの女性が着ている写真と一緒に、おりょうさんが言ったのと同じ謳い文句が記載されている。
「あの、俺は自分自身が服装に無頓着なので、他の人にもそういうのは求めていないんですよ」
「そうなのかい?」
「はい。それにおりょうさんみたいな人は、何を着ても似合っちゃうから」
どれだけデザインや仕立てが良くても、着ている人間によっては似合わないと感じてしまう事がある。
それとは逆に、どんな安物でもダサいデザインでも、着ると様になってしまう人というのが世の中には存在して、おりょうさんはその一人だと思う。
頼華ちゃんはまだ発展途上で、大人っぽいものはまだ合わないと思うが、将来性を考えればそういう女性になるという線は濃厚だろう。
「っ! あ、ありがと……」
カーっと顔を真赤にして、おりょうさんが身体を寄せてきた。
「こういうのも、おりょうさんには似合うとは思いますけど……本来はマンネリ打開とかに使う物じゃないのかなぁ」
「そ、そうなんだ……」
京の笹蟹屋で、女性陣がローテーションで来ていた時の不在を除いて、向こうの世界に行ってからは、ほぼ毎日一緒に過ごしていたおりょうさんだが、見た目も行動も言動もいつも新鮮に感じるので、マンネリどころか愛しさが募っていくばかりだ。
「こっちの世界の服を着ているのを目にして、おりょうさんの新たな魅力を感じて、ますます好きになってますよ」
「……あたしも、好き」
夢見るような表情で、おりょうさんが俺を見上げてくる。
「ああっ! また余のいない間に、二人でいちゃいちゃと!」
「「ら、頼華ちゃんっ!?」」
声のした方に反射的に振り向くと、驚いた声が見事におりょうさんとハモってしまった。
「ああ、よしよし。頼華ちゃんもこっちにおいで」
おりょうさんも心得た物で、慌てず騒がず頼華ちゃんを笑顔で手招きする。
「むぅ……仲間に入れてくれるのならば、許します」
「あはは……」
(……注目浴びちゃってるなぁ)
頼華ちゃんの大きな声に何事かと、カップルだったり親子連れだったりが、チラチラとこちらを見てくる。
多分だが傍から見た俺達は、近所のお兄さんのデートを目撃して乱入した知り合いの女の子、みたいな図に映っている事だろう。
「それで頼華ちゃんは、なんか欲しい物はあったのかい?」
「面白そうな物は沢山あったのですが、こっちでは使えても向こうに持って帰れそうにない物が大半でした」
おりょうさんに訊かれた頼華ちゃんは、表情に無念さを浮かべている。
「おりょうさんと話して、チェスっていう将棋に似た物の一揃えを買っていこうかって事になったんだけど」
「ほぅ? 将棋に似ているのでしたら、余にも出来そうですね!」
武家の名門のお姫様だけあって、将棋に似ているゲームのチェスへ、頼華ちゃんは興味を持ったようだ。
「頼華ちゃん、持って帰れないかもしれないし、大丈夫でも腕輪の中に死蔵する事になるかもしれないけど、ぬいぐるみでも買っていく? おりょうさんもどうですか?」
こっちの世界へは二度と来られるかわからないので、頼華ちゃんとおりょうさんに念を押しておく。
「うーん……あたしはこっちの服や靴だけでも、かなり満足してるからねぇ。酒器も買ったし」
「むむむ……」
おりょうさんの方はあっさりと断ってきたが、頼華ちゃんの方は中々に悩ましそうな様子だ。
「で、では、向こうに持って帰れそうにはありませんが、欲しい物があるのですけど……それ程は高価な物ではありません」
「頼華ちゃんがその辺を承知しているのなら、構わないと思うよ。ね、おりょうさん?」
「ああ。そいじゃこいつと一緒に会計してくるから、良太は先に出口の方で待っといてくれるかい」
「わかりました」
ショーケースの近くの棚に置かれていたチェスのセットの中から、目的の商品の型番の物を見つけて手に取ったおりょうさんは、頼華ちゃんと一緒に歩いて行った。
「あれ? 随分嵩張ってますけど、頼華ちゃんの買い物ですか?」
会計を済ませてきた、おりょうさんと頼華ちゃんの荷物の量が想像よりも多めだったので、気になって訊いてみた。
「いえ、これは姉う……ぐっ!?」
ミシッ……
「そ、そうだねぇ。金額はそれ程じゃ無かったけど、嵩張るもんが多くってねぇ」
「そ、そうですか……」
余計な事をと言わんばかりに、頼華ちゃんの胸元におりょうさんの肘が食い込んだように見えたが……。
「あ、兄上。余の事は、お気になさらずに……」
「そ、そう?」
どうやら何か事前の申し合わせでもあったのを、頼華ちゃんが忘れていたので現状を招いたようなので、気の所為だという事にした方が良さそうだ。
「ぼちぼち日も傾いてきたねぇ。良太、夕食はどうするんだい?」
「ここからだと、路線的に良い店があるので、今日はそこに」
「なんの店だい?」
「肉と蟹です」
「蟹かぁ……」
「蟹ですか……」
(あれ? なんか反応が良くないぞ?)
「あの……もしかして二人共、蟹は嫌いでしたか?」
甲殻類が嫌いだったりアレルギーでも無ければ、蟹と聞くとほぼ例外無く喜ばれると思っていたので、おりょうさんと頼華ちゃんの反応は、俺には拍子抜けだった。
「嫌いじゃないけど……ほら、蟹は旨いけど、小さくて食い難いだろ?」
「色鮮やかで味は悪くないと思いますが……」
(……あ、もしかして)
伊勢で伊勢海老、向こうでは具足海老と呼ばれていた海老が、こっち程は人気が無く、安く売られていたのを思い出した。
向こうでは海老といえば海のでは車海老や芝海老、淡水では手長海老などの、主に小振りな物が食べられていた。
「あの、もしかしておりょうさんと頼華ちゃん言ってる蟹って」
「ん? 蟹って言ったらガザミだろ?」
「姉上の仰る通りです。ガザミとも呼ばれるワタリ蟹か、山の小川に棲む沢蟹辺りが、偶に食膳に上がります」
「あー……」
どうやら俺の予想は当たっていたようだ。




