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オシリアスの海近辺 その5

魔神オシリアスの眼前に銀の甲冑の青年が振った剣から放たれた赤い光が迫る。


咄嗟に魔力防御壁を展開しようと片手を構えた瞬間、魔女ユーシィが連れている少女が目の前に飛び出し、赤き輝きがオシリアスの位置まで届く寸前に防がれた。


その刹那で一直線に剣からオシリアスの位置まで移動していた赤い光は、少女を包むと、その光は角度を変え上空へと伸びて行き、オシリアスの前に赤い光の柱が形成された。


「えええっ!?!?まっ・・・マジか!!!すっごーーーい!!!」


少女が光に包まれる様子を見ていたユーシィは、目撃した事象に一瞬驚愕した束の間、嬉々として飛び跳ねる。


「ただの"不死"では無いだろうとは思っていたけど・・・まさか"ここまでの事が可能"なんて・・・・・・正真正銘、今私は・・・未知の魔法を目の当たりに……!くぅぅぅぅ!!!!不老不死になってから数千年生きてて良かったーーーー!!!!!」


一方、剣から赤い光を放出した青年は

目の当たりにした光景に驚愕した。


「そ・・・・・・そんな・・・・・・・・・」


赤い光で消し飛ばした筈の魔神オシリアスは五体満足で立ち、その目の前には霧状の人影が立っている状況に驚きのあまり言葉を失っている。


「この世界で数100年に一度生まれる勇者が持つ事を許される魔神殺しの神技を受けて無傷だと・・・・・・!?」


「あ〜それはね〜彼女に当たったんじゃなくて、その前の・・・・・・あっ・・・・・・やべっ・・・・・・」


「きっ・・・・・・・・君は・・・?」


青年にとって新たな登場人物の参入に、青年はまた戸惑いを見せる。


「あーーー、んーーーーと・・・・・・ごめん!」


魔女セフィーは勇者に向かって軽く謝った後に


「めんどいことになりそうだから、帰って貰うね〜」


瞬きの間よりも速い瞬間移動で青年の至近距離まで移動し、彼の甲冑の背中に触れた。


「なっ?」

「じゃね〜 」


ユーシィの手が彼の背中に触れた瞬間、彼の姿は彗星の様に一瞬で消えた。


「い、今の人・・・どうなったんですか?」


ユーシィは声が聞こえた方に振り向くと

そこには霧状の人影ではなく

不死の少女が立っている。


「大丈夫、元居た所に返しただけ、あと、記憶もちょっと弄った、ここで見た事覚えたまま帰られると、面倒なことになりそうだからね・・・・・・」


「面倒なこと・・・・・・?」


不死の少女は首を傾げる


「それより海行こうよ!海!オッシーの世界は堪能したでしょ?」


「もっ・・・・・・もしかして海もこの場所と劣らないくらいの極地だったり・・・・・・?」


痛みか悦となる不死の少女は目を輝かせる。


「あーー・・・・・・海は普通の海なんだ」


「あ・・・・・・そう・・・なんですね・・・・・・」


不死の少女は期待が外れた事に落胆した。

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