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第8話:深みの中で

心理の揺れが最高潮に達する回です。

迷いと依存、感覚の深みを描きます。

夜の部屋に足を踏み入れると、空気がずっと重く感じた。

昼間とは違う緊張と静けさ。


「来るの、早かったね」


声は軽く、でもどこか意味深で。

私は小さく肩をすくめて、無言で返す。


「……別に」


口にした言葉は正直だけど、心の奥では迷いが渦巻いていた。

安心したいけど、抗えない感覚も同時にある。


「今日はどうする?」


問いかけられ、少し迷ったあと答える。


「……分からない」


本心の半分だけを見せる。

その答えを聞いた彼は、微笑むだけで何も言わない。


空気が重く、息を吸うたびに胸が締め付けられる。

手のひらが触れる瞬間、身体の感覚が鋭くなる。

逃げられるはずなのに、自然にそのまま受け入れていた。


「怖くないの?」


再び問いかけられる。

「……少し」


答えは正直。

距離を縮められると、心の境界線が揺れ、

身体の反応は制御できない。


「大丈夫?」


短い声に、全身が反応する。

目を閉じると、知らぬ間に心が渦に巻き込まれる感覚があった。


何も起きていないはずなのに、確かに変化している。


「……」


言葉にならない余韻だけが、静かに部屋に漂う。


心の揺れ、境界線の崩れ、

少しずつ深みの中に落ちていく自分を感じる。


怖くて、でも抗えない快感。

一歩ずつ、知らず知らず深みに飲み込まれていく。


静寂の中で、私は自分の感覚に全てを委ねる。


読んでいただきありがとうございます。

心理の揺れが大きくなる回でした。次回もお楽しみに。

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