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第30章:絶海の孤島・財界病院
【第30章:絶海の孤島・財界病院】
船が着いたのは、外界から完全に遮断された孤島。白亜の建物が静かに佇む――通称・パントリー病院。
ここでは、財界や政治家の“処理できない案件”が“休ませられる”らしい。
外では黒いセダンが待機している。
岡田ベインズ(無線):「ハムスターはまだ元気か?」
住友平八:「寝とる」
ベインズ:「作戦名、開始する。突入は30分後」
病院内に、ラジカセから流れる、
アメリカンカントリーの曲と、
ヒゲソリの音が響いている。
患者たちは、元気で、
病院内の通路にある、
鏡と洗面所で、
パジャマのまま、ヒゲを剃り、
歯磨きをしている。
あれ?
あんた、今度の患者さん?
鈴村善吉と言うんや。
またなんで?
霊的商法のやりすぎで、
混乱して。
ハハハ、
おもろい、おっさんやなあ。
ヒゲ伸びとるで、
アメニティ使いなや。
あんがと、
また、こんど!!
瑞穂は何号室だぁ?
402 あったここだ!!




