第13章:ルシファー計画
【第13章:ルシファー計画】
アリゾナ州フェニックス郊外。 夕焼けの空が、砂漠に赤い影を落とす。 東條とマークは、埃っぽいレンタカーを降りた。
目的地は、かつて軍事医療研究施設だった「セラフィム・ラボ」。
現在は名目上「閉鎖」されている。 だが、衛星写真では不自然な熱源反応が観測されていた。
マイケル「さあ、坊ちゃん。 命が惜しくなったら、今のうちに引き返すんだな」
東條「生きるも地獄、死ぬも地獄だろう。 なら、行くしかないさ」
互いにニヤリと笑い、廃墟に足を踏み入れた。
建物の地下に降りると、空気が変わった。
重い鉄扉。 赤い非常灯の残照。 そして、無人の研究ブース。
そこにあったのは、 冷凍保存された大量の血液パックと、リンゲル液だった。
ラベルには――
【LUCIFER-Prototype-03】 【SCP-24:生物組成安定確認】【対象:認定遺伝型適合体に限定使用】
東條は息を呑んだ。
血液パックの中の赤は、 どこか“生きている”ような脈動を見せていた。
マイケル「見たか?これが、奴らの言う“不死の種”さ」
東條「……対象限定、だと?」
マイケルは肩をすくめる。
「ああ。“誰にでも効く”わけじゃない。 これは、特定の遺伝子パターンを持つ者にしか効果がない」
東條は、ファイルを拾い上げ、記載されたリストに目を通す。
――そこには、「日本人対象候補」として、 一つのデータが登録されていた。
TOJO, R.
東條(心の声):「……これは、俺のことか?」




