7-1
時計を見たら朝の五時半を過ぎた所でした。凄く不安で、姫ちゃんに三日月さんの安否を尋ねたくなりますが、流石に朝早過ぎます。二度寝しようにもドキドキして眠れません。
障子を開けてぼんやり庭を眺めます。私はどうしたらいいのでしょう。私は夢の中で和兎くんが山本家の倉へ向かったことを知りました。でもそれは夢で見ただけなので誰にも説明できないし、倉はもうないので確かめようもありません。
夢で三日月さんを見かけたことも気になります。私と同じように、眠っている間だけあの世界に居られるようになったのでしょうか? それとも別の理由で居たのでしょうか?
隣の家から人が出てきました。年配の女の人です。私の視線に気づいたのかこちらを向いたので目が合いました。気まずくなり、会釈して障子を閉めました。
朝ご飯を食べ終わり、もう姫ちゃんに連絡をしても良い時間だろうと思って、スマホを手に取ります。でも、一体何と送ればいいのでしょうか?
ピロン、姫ちゃんからメッセージが届きました。え、まだ送ってないのにとびっくりしましたが、たまたまみたいです。
—みかっち達三人から返事ない なにか知らない?
「お前ん所にも届いたのか」
山田さんにも同じ内容のメッセージを送っていたようです。
「姫が知らねぇんなら、私らも知らねぇよな」
「うん」
心拍数が上がります。そういえば夏休み前に三日月さんは私に何を訊きたかったのでしょうか。三日月さんはお母さんの何を見て変だと思ったのでしょうか。三日月さんに何があったのでしょうか。
三日月さんと話をしなければいけない気がします。




