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6-8


 漠然と楽しかった夢から起きると、現実を思い出していくごとにサーッと血の気が引いていきました。和兎、小泉和兎。二十五年前に行方不明になった男の子です。


 スマホで秘密基地があった場所を調べます。今は雑木林ごとなくなっていて、福祉施設になっています。もし現実の和兎くんも秘密基地に居たのだとしたら、気づかれていないのはおかしいでしょう。次の夢で和兎くんに色々訊いてみなければいけません。


「起きてるかー」


 山田さんが起こしに来たようです。顔を洗って朝ご飯を食べます。


「ちょっといいか」


 食べ終わった頃に山田さんが言いました。和室に戻ると、山田さんが紙を座卓に広げます。卒業アルバムの写真のものでした。


「取り敢えず、ひかっち? みかっち? とやらの母親っぽいのは見つけた」

「三日月さんだからみかっちね」


 父と万里さんと同じクラスに、確かに葉月という名字の女の子がいました。ただ下の名前は分からないし、三日月さんのお母さんの顔を私は覚えていません。この人だと言い切ることはできません。


「その人の証言はあったの? 火事のやつ」

「子供捜しに夢中で何も知らないって」

「元々の人間関係が分からないと良く分かんないね。卒業アルバムの写真もこのクラス一つだけだし、最初の和兎くんの事件からクラス替えもしてるだろうし。あ、証言の時点で万里さんみたいに名字が変わってる人もいるのか」

「うーん……そういや父親の持ち物、戸棚に入ってるかもなんだろ。そこに卒業アルバムあるかな? つっても、あの天井ん所のだろ。確かにどうやって取るかだなぁ」


 もしかしたら、凄く頭の良い人なら既にある情報だけでも謎がズバッと解けるのかもしれません。でも、普通の小学生である私達には何が何だかさっぱり分かりませんでした。


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