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5-11


 ────


 私の家を出てから、一度お化け屋敷に戻ります。秘密基地を探そうにも、手がかりがまったくないからです。


「取り敢えずこのアルバムは持っていこうか。解読表も一応あった方がいいかな」

「写真だと木がいっぱい生えてるから、木がいっぱいの所探そ」


 この町は田舎なので木がいっぱい生えてる所だらけなのですが、地道に探しましょう。


「そうだ、ちょっと行ってみたい所があるから、そっち行ってみよう」


 その場所は、現実ではとても短い間にだけやっていたラーメン屋の成れの果てでした。やたらと広い駐車場スペースはボコボコに割れていて、雑草が生えてもう車が入れそうにありません。建物もガラスが割れ、壁に穴も空いていて何でも入り放題です。

 気味が悪くて誰も近寄らなかったその場所ですが、夢の中では全然違いました。


 サンサンバーベキュー場。木製の大きな看板にはそう書いてありました。


 受け付けらしい建物の横を通り抜けて奥へ進むと、大きな鉄板のある席がいくつもありました。近づくとお肉や野菜の焼ける匂いがしてきます。不思議に思って鉄板を見ると、いつの間にか食材がジューと音を立てながら焼かれています。遠くから見ていた時は何もなかった気がしたのに、不思議です。


「これ食べられる?」

「どうだろう。止めといた方がいいんじゃないかな」


 辺りを見回すと、敷地内の地図が書かれた看板がありました。火事のあった小屋らしき建物は、少し離れた木の多い場所にあるみたいです。


 小屋は思っていたよりも大きく、しっかりした造りでした。木の引き戸を開けようとしますが、開きません。鍵がかかってるのかなとも思いましたが、何か違和感があります。


 良く見ると、引き戸とレールの間に木片が挟まっていました。……うっかり挟まるような挟まり方には見えませんが、これのせいで引き戸が動かなかったようです。


 木片を取って、再び引き戸を開けようとします。


「待って!」


 女の子が叫びます。


「その中、嫌! なんか嫌! 開けないで! 怖い!」


 私の服を引っ張ってでも止めようとしてきました。その顔は酷く怯えていました。


「分かった。開けないから、もう行こう」


 私は彼女をなだめながらサンサンバーベキュー場を後にしました。


 ────


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