表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

プロローグ

 本格的な仮想世界へのフルダイブが可能となった、HMDヘッドマウントディスプレイ型VRゲーム機――通称FVRハード――の最新型が発売されて、二年の月日が経過したが、日本での普及(ふきゅう)率はあまり(かんば)しくない。その証拠に、全世界で配信されている二百以上ものタイトルの中で、国ごとに開発・配信されたタイトルの数の比率を海外と日本で比較すると、8:2と少ない。それ以前に、日本の比率が2もあるかどうかも、怪しいかもしれない。そう断言してしまえるほど、今の日本のFVRゲーム業界には、活力が存在しなかった。

 もっと言えば、衰退(すいたい)の兆しが見えているようだった。一部では『日本でFVRゲームが覇権(はけん)を握るには十数年を要するだろう』と言われているくらいだ。


 相変わらず十数年前と変わってないな――


 そんなことを思いながら、男はハードを頭に装着し、仮想世界の中へとダイブした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ