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【エピローグ】「月が見える場所で」
何だろ、この感覚。
なんだか、体がバッキバキになったような…すごく大きくなったような…。
ルカ…?
なぜかはわからない。俺の足元にルカが座っている。足元?座っている?そこまで考えて、俺はようやく状況を理解した。
木に……なってる……!?
あの邪神……いや、リアムのお姉さん……。
別の姿で生まれ変わるって、流石に気になるとは思わなかったよ。しかも、多分ここ俺がさっき的にやられて死んだところじゃねーか。ってことは……るかは無事だったんだな。良かった。
周りの地面は、焼け焦げていたり、深くえぐられていたりと、酷い有様だ。
空を見上げる。真っ暗で、なにもない空。不意に、小さな光が浮かび上がった。
嘘だ。あれが、星…?
瞬きをしてもう一度目を凝らしたときには、それはもうなくなっていた。
なんとなく想像がつく。邪神が、リアムの姉が、俺にしてほしかったこと。
下に目をやる。
さっきまでは居なかった、小さな少女が倒れていた。ルカは眠っていて、気がついていない。
「わかったよ。二人を守る。それが俺の使命だな。」
さっきちらっと見えた知らない空。
いいなあ。俺も見たかった。満点の星空。
そして、フッ吐息を吐く。
荒れた地にたった一本だけ生えた大木、ヴィスは、自分の下で眠る二人を見て、小さく微笑んだ。




