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4話


 学校から家に帰り、既に夕食を食べてお風呂もに入った。

 今は自室のベッドで寝転がりながらリラックスタイムに入っている。



 にしても今日は本当に濃い1日だった。 



「アタシに友達はいらないわ」



 そう言って友達になることを八神さんに断られた僕はそれでも何とか粘った。

 別に友達じゃなくてもいいから趣味について話す仲になろうと。好きなことを話し合える人が欲しいんだと熱く語ったら、結果として同じ趣味を持つもの同士として彼女の連絡先をゲットする事が出来た。



 まさか教室にイヤホンを忘れたことをきっかけに、クラスメイトから不良と恐れられている八神さんとの縁が出来るなんて昨日までの僕は考えもしなかっただろう。



 まあ、彼女が怖がられているのはウチの学園の生徒が比較的おとなしい傾向にあるというのもあるのかも知れない。

 授業中もスマホを見たり、居眠りするような生徒はほとんどおらず真面目な生徒ばかりだ。

 


 そんな八神さんがまさか誰もいない教室でVtuberの配信を見て1人興奮してるだなんて誰も想像しないだろう。

 しかもあの後、教室で彼女とVtuberについて語り合ったのだけど、八神さんはめちゃくちゃ詳しかった。



 どうやら睡眠時間を削ってでも配信を見ているようだ。

 多分そのせいで顔色が悪くなって余計にクラスメイトから怖がられているんだと思う。



 Vtuberのライブ配信は長い配信者だと6時間を超えるとかもザラにあるから全部見るとなると中々に大変だろう。

 ちなみに彼女はウチの学校では珍しい授業中に思っいきり爆睡するタイプの生徒だ。



 最初のうちは先生から注意をされる事もあったが今ではすっかりない。

 寝起きの彼女は機嫌が悪いのかドスの効いた声で『あ?』とか言って怖いし、頭がいいから質問されてもしっかり答えるしで気がつけば授業中に爆睡しててもスルーされるようになっていた。

 先生たちも諦めたんだろう…



 まあ、僕の記憶を消すためにスタンガンを使おうとする危険人物だからクラスメイトや先生の見立ては正しいのかも知れないが。



「あ…」



 スマホを見るとメッセージアプリのロインから通知がきている。誰だろうと思いながら見ると、まさかの八神さんだった。

 確かに連絡先は交換したけど、まさか彼女の方からロインを送ってくるのは想定外だ。今日は想定外なことがよく起こる日だなと思いながらロインを開く。



 いったいどんなメッセージが来ているのか、楽しみでもあり怖くもある。

 やっぱり貴方との交流は辞めますとかだったら悲しい。







–--



 こんばんは。

 貴方に確認したいことがあります…

 





 今日のアカリちゃん3Dお披露目見てる?

 見てるわよね?




 なんなのこの可愛すぎる生き物! 本当に可愛すぎてマジヤバい! あのドンくさい動きも眠たげなおめめも可愛い! ケモ耳がピコピコ揺れてるのも最高!!

 もうお姉さん沢山スクショしちゃう! アカリちゃんの可愛いところいっぱい撮っちゃう!

 それにお歌も良かったよー!! 感動した!! リズムの取り方も独特で可愛かったー!!


 かわいいよおおおおお!! アタシがお世話してあげたいいいい!!

 


 感動をありがとう!!

 生まれて来てくれてありがとう!!



 これからも応援してる!!!!!!



–––



 なんか凄い長文が送られてきた…

 いきなりキャラ崩壊しすぎでしょ。



 まあ、なんにせよ明日から愉快な学園生活が送れそうで楽しみだ。

 

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