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3話(70話) 出口の光
町田は毎回、如月に殺されていた、ここは一発、花を持たせてやらないと。
「……如月、どうして私を毎回、殺してたんだ……?」
「いいじゃないか、シナリオ通りで……」
「シナリオか……シナリオで人を殺すのはなぁ……フィクションでやれ」
そして頭をスイカ割りのように粉々にした。
「ありがとう、先輩……この事に気が付いて」
「……本当にこれでよかったのかなって、実際は思ってる」
そう、これが正解だったのか、はたまた不正解だったのか、分からない。
「さて、出口に案内するよぉ~」
いつもののドS犬さんがそう言った、そして無かった場所に階段が設置されていた。
「……ここに階段あったっけ?」
「あいつを殺したら出てくるのよ、ほら、出た出た、爆弾を設置してあるからね」
犬さん……いや、ママがいた。
「ママも出ようよ」
「そうね、分かったわ」
そうして階段を上っていった、それはそれは長い道のりだ、途中で足が攣りそうになったが、気合で治した。攣りは気合どうこうで治らないけど、我慢!