2話(69話) 計画通り
周りからざわざわと聞こえてきた。そりゃ生かす人、殺す人を決めなければ、いけないものね。
「七海さん、これ、返しておきますよ」
私はペンダントを七海さんに返した、それを見て七海さんは驚いていた。
「……これの中身、見たのか……?」
「ああ、下田ヒロとセリア・ブラスコの子供だよね、分かってるんだ」
「……そっか、みんな、投票先は如月に、してくれ」
「ちょ……どうしちゃったのよ……みんな」
「命を玩具にしやがって……お前が人殺しだッッ!!!」
そうして12人の投票が締め切られ、その結果、私に2票、如月に10票が入った。
「なんで……止めなさいよ兎!」
「兎の仮面の野郎は、もうこの世にはいないよ」
そう言ったのは犬さんだった。
「だって、私が殺したの
犬さんの手には、兎の仮面の人の首が握られていた。
「う……嘘よね」
「お前の体はもう、本物なんだ、何をしようが無駄、無駄なんだ」
そう言ってやった、如月はそれに怒り、私に向かって歩き出した。
「お前の顔を殴ってやる」
その時、私の目には如月の動きが数秒前から見えていた。
「……こんなの、簡単にかわせるな」
私に届く攻撃は、残像のように見えるようになった。手帳に書いてあった事、レガリアの予兆がある者は、とある事をすれば、レガリアの真骨頂が見えると。
「お前の行動は無駄、何しようが無駄と言ったじゃないか」
もう、私を止められる人は、この地球上では恐らくいないだろう。
「このっ……」
私は犬さんにさらっとこん棒を持たされた。
(なるほど、これで木が済むまで、ぶん殴れって事ね)
あの時の事、クラスメイト34人殺した時の感覚を思い出せ……
「WERRRYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!くたばっとけぇぇぇぇぇええええええ!!!!」
私は気が済むまで、殴り続けた、周りの人はそれに戦慄していた。
「ハァ……ハァ……」
私はばてていた、最後は町田にとどめを刺してもらうことにした。
「もう、殺してもいいんだよね」
「いいよ」
犬さんからそう言われた。