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{完結済み}アンラウンドゲーム  作者: 猫こんた
chapter5 不退転 非現実編
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66話 質問祭り

どうやって青山さんにどっちを押したか、言わせるしかないのか……

「ねぇ、あなたの押したボタンって、何色だった?」

「それはねぇ……光ってるの」

(どっちだよ!?赤色のボタンと緑色のボタン、両方光ってるんだよ!!!)

もっと確信を突く質問をした。

「あなたの本当に叶えたい夢って、何なの?」

「叶えたい夢ね……兎の仮面の人みたいな、男の人を殺したいんだぁ」

(さて、心はどうなんだ……?)

私は心を覗いた、少しだけ複雑な感情がほどけたようだ。

(あとは何分だ……まだ7分か)

私はどうして青山さんが男が嫌いになったのか、聞きだした。

「どうして男の人が嫌いになったの?」

その答えは、沈黙だった。

(沈黙……何かを答えさせないとな)

私は一度、青山さんのプロフィールを思い出した。

(確か青山瑠璃さん、18歳、高校生なのか大学生なのか、それとも社会人なのか……)

「あなた、社会人だけど、パワハラをされたの?」

私はそれと同時に心を覗いた、すると少しだけ動揺をしていた。

(あと少しなのか……!?)

「パワハラされて、男の人が嫌いになった、そうなの?」

そして心がものすごく動揺していた。

「い……いや……セクハラです……」

(セクハラ……どういう事をされたんだ……?)

「ねぇ、セクハラの内容、話せる?」

「い……嫌です!」

(そりゃそうだよね……嫌なことは忘れ去りたいものね……)

「まさか、枕営業をさせられたの?」

その言葉に青山さんは吐いた。

「ウオエェェーーッッ!!」

(どうやら図星らしいな、事の顛末をつないでいくか)

私は脳内で青山さんが経験した事をつないでいった。

(まず入社して、すごい美貌でセクハラの対象になった、そしてどんどん行動がエスカレートしていって、契約先に枕営業をさせられた、その契約先は男の人だった、そして雇っていた会社も男の人がセクハラをしていた……ってことかな)

私は青山さんの心を覗いた、すると、死にたいという感情でいっぱいだった。

(きっと、青山さんはDEADを選択している、それに選択は一度きり……)

私はALIVEボタンを押そうとしたが、ためらった。

(……ここでためらったらダメでしょ……でも、どうして)

自身の弱さが原因なのか、押すのをためらっていた。

「クッ……」

もしも同じボタンを押してれば、私も死ぬ……その恐怖に押しつぶされていた。

「残り、1分です」

残り時間が1分を切った、私の手はALIVEボタンの真上にあった。

「ハァ……ハァ……」

その時、私の腕を無理やり下に押し付ける手があった。

「……早く押してくださいよ」

その手を見た、青山さんだった。そして青山さんは元の場所に戻っていった。

「では、結果発表です、生き残るのは…………賀留多様です」

その言葉を言った瞬間、青山さんは下に落下していった。

「……っえ」

「では、こちらへどうぞ」

私は奥の部屋に連れていかれた。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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