65話 上がる者、下がる者
出された食事を食べ終わった後、兎の仮面の人がこう言った。
「では、こちらにお越しください」
私たちは誘導されるがまま奥の部屋に連れていかれた。通路の灯りはポフン、ポフンと点いて行った。
(何をするんだ……?)
着いたところは、二つの台座、その台座には二つのボタンがあった。
「最終ゲームはDEAD OR ALIVEです、台座にはALIVEボタン、DEADボタンがあります、二人ともALIVEボタン、DEADボタンを押せば二人とも脱落、一人がALIVEボタン、もう一人がDEADボタンを押せばDEADボタンを押した人が脱落します」
(二人とも同じボタンを押せば……二人とも死ぬ)
こうして私と青山さんは台座に立たされた、どうやら向こうからこっちはボタンが見えないようだ。
「では、タイムリミットは10分、その間にボタンを押さないと脱落です。では、最終ゲーム、スタート」
こうしてモニターには10分のタイマーが映し出された。
「私はこっちに押します」
青山さんが話し合いをせずにどっちかのボタンを押した。
「ちょ……早いよ!?」
「私は最初から決めてたんです」
「兎の人!これって選択変えられないんだよね!?」
「言い忘れていました、選択は一度きりです」
しまったな……と言うかそっちの過失じゃねーか!?
「……あのさ、どっちに押したのよ」
「ふふふ……どっちでしょう……」
私は心を読んだ、だが青山さんの心が複雑で読み取れなかった。
(クソ……詰みなのか……?)
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