60話 第二ラウンド 自殺行為
5枚のカードが配られた、現在ワンペア、攻めるには少しだけ心もとないフォールドをするか……?
「みんな、フォールドをした方がいいよ」
そう樹砂さんが言った時、カードを見せてくれた。
「ふふふ、つむはJOKERを持ってるよ、ほら、降りないの?」
その言葉は、明らかに余裕のある声、そして心だった。
(何か……まずい!)
私は何かを感じ、フォールドをした。
(何故JOKERを見せるんだ……まさか……ッッ!!!)
私は頭の中でこんなことを考えていた……
(ストレートとフラッシュ、それ以下だと見せても不利になるだけ、フルハウス以上かッ!!!)
私の顔を見た樹砂さんはにっこりと笑った。
「じゃ、♡の3だけ、交換しちゃおうかな」
樹砂さんはそういった、♡の3を絡めたフルハウス以上の可能性はなくなった。
(何を狙ってるんだ……)
そうして私はフォールド、樹砂さんはレイズ、青山さんはコールをした。早乙女さんはレイズをしたが、ちょっとだけ顔が歪んだ。そして交換カードが配られていった、樹砂さんは場を引き裂くようにこう言った。
「オールインだよ」
樹砂さんは2100枚、オールインをした。一回言っておく、このゲームは生き残るための……
「それと、早乙女さん、カード3枚、見せてください」
「……いいですよ」
そして早乙女さんは樹砂さんにカードを見せた。樹砂さんの心を覗いた、すると……ものすごく生きたいという感情が見えた。
「私はフォールドで」
青山さんがそう言った。
「なら、わたくしは、コールで」
早乙女さんがこういった。そして、カードがめくられた。その結果……
樹砂さんの手はJOKERをQで見ると、Q-フォーカード、対する早乙女さんはワンペア。
「……これって」
「ああ、わたくしのコインは0ですよ」
その時、早乙女さんはこの場を後にした。
「では、またいつか、会う時までに」
そして早乙女さんは暗闇に消えていった。
「……」
監視役の人はカードを配り始めた、そして樹砂さんは勝ち抜け……一人を退場させれば……勝ち抜けできるのか……
「ねぇ、早くしましょう……」
「あ……ああ」
そして次のラウンドが始まった。
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