5話 参加番号
ねこ?
そういえば、ここに連れてこられる前に番号呼ばれていた気がする、そのことについて聞いてみるか。けれど他言無用だっけ。
「私はちょっとここの周辺を歩いてくる」
「何か気になることがあったら言ってよ」
私は体育館を出た、その時、クソガキが出てきた。
「あれ?人殺しが体育館から出てきた」
「何が人殺しだ」
私は一言言ってその場を去った。
「ねぇ、まっちゃん」
「まっちゃんって……町田でしょ?」
「いいじゃないか、学校の一個下の代なんだし」
「そうだな、どうかしたんだ?」
「誘拐された時、誰かが数字を言ってたような気がしたんだ。
「数字か、私も言われた。その数字は何だったんだ?」
「たしか002って」
「偶数、やっぱりね、あなた、この黒幕とつながっているのね」
その言葉を聞いた途端、私は驚いた。
「いや……誘拐されるとき、誰かの頭に穴が開いてた……」
「その言葉、騙されない、死んで」
町田は私に向かって椅子を投げてきた。
「なんでよ!?!?」
「だって、偶数は……黒幕とつながってるんだ」
「でも私は黒幕の正体知らないって!!」
そう言った途端、椅子を投げる手が止まった。
「ちょっと待て、私が言われた番号、それは005だな……」
その時、紙を取り出し、何かを書き始めた。
「この施設に14人いる、だとしたら014まで通し番号があるはずなんだ、だとすると、偶数が7人いる事になる。だから13579と言う飛ばし飛ばしの番号で呼ばれているのかな」
「でも私は002だよ?」
「そこがキモなんだ、もし001がいたら、首謀者ともとれるし普通の参加者かもしれない、そのことは考えから外す、考えてもキリがない。すると偶数の誰かが内通者っていう可能性があるかもなんだ」
「でも内通者がいるっていつわかったんだ?」
「私は死に戻りしてるって知っているだろ?多分その死に戻りのトリガーがその内通者かもしれないんだ」
そういえば、町田は死に戻りしてるんだったな。
(だとしたら番号を教えてもらわないとな……)
「ねぇ、みんなに番号教えてもらったら?」
「黒幕に聞いてみろ、恐らく私みたいに消される」
そうか、聞いたら何かを嗅ぎつけているのかとなるのか……
「でも危険を冒さないと、何も手に入らないよ」
「そうか、聞いてみるか」
そうして私たちは数字を聞きに行った。
「私は出会った人と話してみる」
「よろしく頼む」
そして私は人に参加番号を聞きに行った。
(さて、体育館に何人かいたよな。話に行ってみるか)
私は体育館に向かった、そこには田所さんと座っている青山さんがいた。
「大丈夫?青山さん」
「田所さん、青山さんに気にかけてるのか」
「わ……わたしは大丈夫です……」
青山さんは少し憔悴していた。急にデスゲームを押し付けられるのだから。
「聞きたいことがあるんだけれど、誘拐される前に番号って言われた?」
「死にぞこないは言われたね、たしか019だった気がするんだ」
(019番……?考えられる数字は書いて行くか……紙あったな、メモメモと)
「わ……わたしは007です」
(なるほど、007番か、今のところ、順調に埋まっていっているな)
そして今書いてある紙にはこんなことを記してある。
物凄く字が汚い、でも読めるから問題なし。あとの13人にも聞かないとね。
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