57話 第4ゲームの狼煙
起き上がった、そしてこんなアナウンスが鳴った。
「これから一時間後に第四ゲームを開始いたします、時間になりましたら中央ラウンジに待機願います」
どんだけ寝てたんだよ私!?まぁいいや、次のゲームを知りたいから犬さんに聞きに行こうか。
「どこにいるかな~」
私は犬さんを探しに食堂に行った。
「うえーい、テキーラー一丁!!!」
「犬さん……どうしたの……?」
「ハッ……」
犬さんは周りからの空気で終わったなと思われた。
「これは違うの、これはその……あれよ、牛が仕組んだのよ!」
「ブモッ!?」
当の牛さんは明らかに無実なのに押し付けられて戸惑っていた。かわいい。
「……カァンカァン」
牛さんは鐘を鳴らし、透明になった。
「犬さん、あなたが始めたんでしょ?」
「げっ……ばれてたか」
「まぁ、羊さんがワニキャップを被って、犬さんも真似していたから、そうだろうなって」
「なにがそうだろうなって!?」
そして私は犬さんを連れて自室に連れ込んだ。
「あれ、襲われるの?私」
「違うから、次のゲームを教えてよ」
「あー、その事ね、てっきりやり返されると思ったよ」
「やり返されるって、どういう事なんだ?」
「分かってないのね、まぁいいわ、次のゲームはポーカーだ」
「ポーカーってやったはずなのに、どうしたんだろう」
「ふっふっ、ポーカーはポーカーでもドローポーカーだよ」
「ドローポーカー……」
「そうそう、テキサスポーカーとは違って手札に5枚配られるの、1度だけカードの交換が許されるんだ、もし1巡目で勝てなさそうだったら参加料の200コインを捨てて降りるのも手だよ、その時、賭けてたコインは戻ってくるから安心してね」
「へぇ、テキサスポーカーよりちょっとましなやつなのね」
「そして今回のポーカーもJOKERが紛れてて賭けコイン二倍とオールマイティーだから、気をつけてね」
そしてアナウンスが鳴った。
「時間になりました。中央ラウンジにお集まりください」