55話 沈黙を破る喧しい声
沈黙は数分、いや、数十分と続いた。その沈黙は一人の喧しい人によって打ち破られる。
「なんや?通夜式みたいな空気を出して」
「あのねぇ、6人死んでるのに、陽気な空気を出してるあなたの方が羨ましいよ」
そして喧しい声がちょっとだけ収まった。
「それとさ、いつ次のゲームが始まるんさ」
「分からないんだ、こっちはこっちでバタバタとしてるからね」
「どうしてバタバタとしてるの?」
「運営側の人が死んだんだよね、頭に一発ずつ、プロの犯行だね」
恐らく犬さんの犯行だ、だけど頭に一発ずつかぁ……手馴れてるね。
「それでゲームの進行が遅れてるのよ」
「へぇ、誰がやったんや?」
「分からないんだ、どうしてあの部屋に監視カメラを着けなかったのか、悔やまれるよ」
その時、犬さんが部屋にやってきた。
「あ、犬はんやないか」
「チョリース!!!」
何故かスーツにスカート、そしてガニ股、どうしたそのテンション。
「どうしたんですか、犬さん」
「いやぁ、2人の死体があったんだろう?」
「そうですが……まさかですけど」
「ご名答、3ポイントあげる」
「そのポイントどこで使えますの!?」
「知らん」
そして私たちの空気がどんどん明るくなっていった。
「そういえば、次のゲーム、明日だってさ」
「そうかぁ、今回も生き残らんとな」
「そうだね、私たちならできる」
特大フラグをおったてているが、生き残って見せる。
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