51話 裏の舞台
すると犬さんが背中から明らかにここにあるのが不釣り合いなシャベルを取り出した。
「さて、如月の部屋に行くぞ」
「何をするの?」
「ちょっとした事だよ」
言っている意味が分からないが、ついて行こうかな……
「それで、何を掘りに行くの?」
「さぁね」
そして如月さんの部屋に入った、監視カメラが無い、プライバシー配慮か……なら私の部屋でも外せよ。
「さて、ここを掘るか」
犬さんがベッドの下を掘った、すると何かが割れる音がした。
「ほら、あった」
「何があったの?」
ベッドの下に穴があった。
「この中に入るか……んしょ……あれ、何かつっかえてるな」
「太ももつっかえてるね、押すよ」
私は犬さんの足裏を押していった、そして先には大きな通路だった、まるで宇宙船のようだった。
「へぇ、無機質だねぇ」
そして犬さんはポケットに入れていたカードで扉を開いた。
「かるちゃんは見つからないように進んで行ってね」
「ここって、どこなの?」
「ここはいつも過ごしているフロアのバックヤードみたいなものかな、他の仮面の人がいるかもしれないから、気を付けてね」
そしてとある部屋の中に入るとSFで見る培養装置があった。
「この中、かるちゃんよね」
中を見ると私の体の姿があった。
「多分だけど、これオリジナルの体だと思うね」
「どうしてなの?」
「これ、出入口が無いの、と言うと……?」
「出すことのない物って事?」
「そうだと思うね、それに26人……参加者と仮面の人分ある、それなら、私の体もあるって事」
培養槽を見ていると犬さんの体があった。
「だとするとこの体はクローンで確定なのね」
そして後ろに提げてあるバッグから拳銃を取った。
「変な作戦だけどね、全員殺してからこれに記憶をぶち込んだら……」
「変な事を考えるなー」
そして私たちはオフィスのような場所に入った、そこには仮面の人がいた。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想とレビューをお願いします!
評価が自分のモチベーションになってハッスルハッスルするのでよろしくお願いします!