50話 復讐
自室に入った私は犬さんに町田殺害の事について聞いた。
「ねぇ、町田って、誰に殺されたのかな」
「見てみる?残酷だけど」
「うん……」
私はベッドに横になった。
「あれ、どうしてベッドに寝かせられるんだ?」
「よいこよねむりやこんこ……」
そう言われながらポンポンと胸を触っていた。
「まぶたが……重くな……」
「ふふふ、寝たわね、さてと、入りますか」
「さてと、こっちに来て」
私は犬さんについて行った。
「町田ちゃんが殺された時で止まってるからね、調べてみて?」
私は町田の部屋に入った。そこには如月さんが包丁を持っていた。その刃先は町田だった。
「あれ、でも眠ったのは私の部屋……」
「わざわざ運んできたのかな」
「でも私に散々人殺しって言ってたし、私の部屋で殺して、私に罪を擦り付けたらよかったのに」
「そうだね、だけどそれが出来なかった理由、なんだと思う?」
「……もしかして私の部屋に睡眠薬の成分が残留していたから?」
「おそらく長くいると如月も眠ってしまうから、わざわざ運んで殺したと私は踏んでるんだ」
「それかシナリオ通りに動かないといけないとか?」
「シナリオ?」
「ほら、殺される前にベッドの下を調べたら染みがあったんだよね、だとすると……」
私は今までの事を振り返った。
「町田は第二ゲーム後に毎回殺されていて、いつも同じ場所で殺されていると、そして毎回殺してるのは如月としたら……」
「如月は私たちとつながってるって言いたいのね」
「そうなんだよね」
「正解、仮面ズは如月を黒幕と言ったら殺されちゃうからね、言えなかったんだよ」
「へぇ、言えなかったんだ」
「まぁ、真実に近づいて行くにつれて、話そうと思ってたけど、言われちゃった」
そして起きた。
「これでわかったでしょ?黒幕の正体」
「でもこのゲームを開催しようと思った理由、なんだろう」
「それも暴かないといけないのね、分かった、私も動いてみよう」
「ありがとう、ママ」
「どういたしまして……ってママ!?私はママじゃないよ!?」
「いいや、ママでしょ、今までの事を踏まえて、言う、賀留多エル……」
「……そうだよ、ママだよ」
その顔には、何か懐かしみがあった。
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