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{完結済み}アンラウンドゲーム  作者: 猫こんた
chapter3 復讐は何も生まないは偽り 非現実編
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4 9話 人を殺した末路

隣のテーブルでのゲームが終わり、最終結果の時間になった。

「さて、Aテーブルでは如月が、Bテーブルでは七峰が最下位になりました」

そして処刑の時間、如月さんがこういった。

「Aテーブルの奴らは人殺しだ!それにイカサマをしているんだ!」

私は自覚せず、言い返していた。

「へぇ、あなた、私に人殺し人殺しと言っていたのに、前ゲームの時、楪さんを間接的に殺したのよね……あなたも人殺しなんだよ……なのに……脱落したからって、人殺し人殺しと騒ぎ立てるのは……違うだろう……」

「でもあなたは34人殺してるんだ!」

「どうしてそんな細かな出来事、知ってるんだ?」

ニュースでは数十人殺害したと、殺した人数をぼかして報道されている、なのに細かな人数を知っているんだ?

「ニュースでは数十人って言ってたのに?」

樹砂さんがぽかんと言った。

「そう、数十人と、ニュースで言っていたはずだ。だけど34人を殺したって、その当事者か、警察とかの情報を見れる人、そして裏社会の奴らが知っているはずだ」

すると早乙女さんが七海さんにこういった。

「あの事、話してもいいですかね?」

「ああ、あいつのメンタルをボロボロにするためならな」

猪の仮面の人は処刑タイミングを伺っているようだった。

「わたくしは、大和組、姐さんの子供……養子です。賀留多さんのしでかしたこと、七海さんの経歴など、あらゆる情報を知ってますが、賀留多さんが殺した人数は34人です。」

「だってよ、だからよ、お前も人殺しなんだ」

そこで私は七海さんの言葉を借りることにした。

「あなたは、ひ・と・ご・ろ・し、なの」

私はASMRのように、如月さんの耳元でささやいた。多分これはおっさんは釣れるな。

「では、処刑を始めます」

如月さんの顔は鼻水と涙でグチャグチャだった。秀逸だ。

「では皆さん、また会いましょう」

そういえば七峰さんも処刑だっけ、今まで置いてけぼりだったっけ。そして二人は奥に引きずられていき、モニターで二人の様子が映された。

「お前ら……絶対許さないからな!」

如月さんは呪詛を呟いていた。七峰さんは何かに裏切られたかのような顔をしていた。

「では、はじめます」

七峰さんの方は周りが凍りだした。如月さんの方は一人で椅子に座らされていた。

(なんだ……この違和感……如月さんの処刑は何もしないのか……?)

そして七峰さんが倒れた瞬間、二つの画面が暗転した。

「さてと、上がりましょうか」

如月さんは明らかに死んでいないような気がしたが……どうだかわからなかった。

「楪……仇は取った……」

「良かったですね、七海さん」

早乙女さんが七海さんにすり寄った。そういえば楪さんと仲が良かったんだっけ。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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