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{完結済み}アンラウンドゲーム  作者: 猫こんた
chapter1 甘い果実と苦い現実 (非)現実編
5/72

4話 ウサギの仮面。

あのアナウンスで他の人がぞろぞろと集まってきた、その中、青ざめている人がいた。

「大丈夫なのかな」

私は声をかけに行った、だがその子は一個下の代の子だった。

「大丈夫、だけど、大丈夫」

「本当に大丈夫か」

何か無理してる感じがする、その時、電気が消えた、そして舞台にスポットライトが照らされていた。そして現れたのは、タキシードに身を包み、ウサギの仮面をかぶった男の人が現れた。

「おやおや、全員揃っていますね、では、挨拶から」

その時、周りからヤジが飛びまくった。

「ここから出せ!」

「そうだーうんちうんちー」

中には幼稚と思えるほどの罵詈雑言が聞こえてきた気がするが、気のせいだろう。

「まぁまぁ、そこまで怒らないでください、今からあなたたちにはあるゲームをしてもらいます」

その言葉にもヤジが飛んだ、どれだけ噛みつきたいんだか。

「そうなると思って、モニターを用意しました、ご覧ください」

モニターが光ったと思ったら、私の顔、いや、ここの場にいる人の顔と、下に文字が14人分、あった。

「これはあなたたちの叶えたい事です、ゲームの優勝者はここに書いてある事を叶えられる、だが、叶える権利は一人だけです」

すると一個下の代の子がこんなことを言った。

「お前ら、いい加減にしろよ……お前のせいで何人も人が」

その声を遮るようにウサギは話し始めた。

「おっと、言い忘れてました、ゲームに敗北した愚かな挑戦者(チャレンジャー)は、死んでもらいます」

その言葉で会場は静まり返った、ヤジも止まり、ウサギは話し始めた。

「では、ここに夢と希望のフォーティーンゲームの始まりです」

すると周りに煙が立ち込めてきた、無臭だが、周りが見えないほどに濃い煙だ。

「なんなのよ、死ぬって」

死と言う言葉に、私はおびえてしまった。

「はは……冗談じゃないよ」

煙が晴れると、ウサギの姿がいなかった。その代わり、ボタンが置かれていた。

「始まってしまったか」

一個下の代の子がこうつぶやいた。

「始まってしまったってどういうこと?」

「……個室に行って話そう」

私は一個下の代の子に連れられ、その子の個室に詰め込まれた。

「あなた、初めてなのね?」

「どういうこと?」

「なら分からない話なんだが、耐えれるか?」

「たぶん……ん」

「私は町田 千黒っていうんだ、ニュースで見てないか?」

町田 千黒ってたしか、ポーカーのU-15で優勝していた人なのかな」

「それでね、歴代優勝者が行方不明になっていたから、調べてたんだけれど、これに巻き込まれていたのかな」

「もしかして、ゲームって」

「ポーカーの可能性が高いんだ」

「私ポーカーのルールとか知らないよ?」

「大丈夫、教える、だけれど、これから話す事、他言無用ね」

そして今まで経験してきた事を話し始めた。

「私は、恐らくだけれど、死んで生き返ってるんだ」

「だとしたら、幽霊なの?」

「いや、だとしたら何もかも触れれない、服だってぽとぽとと落ちて裸になるかもしれない。おそらくだけど、どこかにキーがあるはずなんだ。それを探してほしいんだ」

「でも、何で死んでるの?」

「それは……私にも分からないんだ、今のところ、全員加害者なんだ」

全員加害者か……なら私もだけれど、疑っているのに個室に連れ込むのかな。

(あの時、青ざめていたのはこの事かな)

「だが、これだけは分かっているんだ、2回は言わない、偶数には気をつけろ」

(偶数には気をつけろ?どういうことだ?)

「ほら、帰った帰った」

私は追い出されるように外に出た、偶数?

「あっ、賀留多さん、体育館からすぐに出ましたよね、見せたいものがあるので、ちょっとこっちに来てください」

私は体育館に向かった、そこには死のショックで一人倒れていた。

「田所さん、倒れてる人いますが……」

「そうなんだよね、大丈夫か?」

その人は倒れていた。

「多分この人は青山さんですね、前のモニターに書いてある」

前のモニターには先ほどの画面が映されていた。

「だね、髪の伸び具合とかそうだし、それで前にあるボタンって何だろう」

「知らない、けれど押すのは緊急時かもね」

触らぬ神に祟りなしっていうし、そうかもね。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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