48話 第三&第四ラウンド 仕込みの天才
ディーラーが早乙女さんにカードを渡した。
「では、お願いします」
「これって……どういう事なんだ?」
「書いてませんでした?最初に勝ちぬけした人はバンカーを変わると」
「そうだっけなぁ……まぁいいや」
すると誰かが耳打ちをしてきた。
「TIE」
その声の主は七海さんだった。私は心を覗いたが、TIEを狙えと、言っていた。
(ええ、わかったわ、だけど失敗したらただじゃおかないからね)
そしてカードを配られていった。掛け金は私はTIEに600コインを賭けた、如月さんはバンカーサイドに2000、田所さんはプレイヤーサイドに200コインを賭けた。すると如月さんは不満げにこういった。
「あなたはイカサマなんて、しないんだろうな」
「いいや、私はイカサマなんて、したことは無いぞ」
「そういえばさ、ここに連れてこられる前、どうだったんだ?」
「それって、どういう事なんだ?殺人鬼」
その言葉を聞いた七海さんの目がギラっと如月さんに向かった。
「ここに連れてこられる前、私は学校に登校してきたんだよね」
「へぇ、私は館の中にいたんだ、ここは窮屈だ」
そしてみんなは3枚目のカードを引き、ディーラーが私と如月さんの分の三枚目を引いた。それがこんな結果になった。
私はTIEで如月さんは負け、田所さんは勝った。そして私は勝ち抜けた。
「これ、イカサマじゃないの?」
「自分が不利になったらイカサマと騒ぎ立てるのか?運がない、お・ば・か・さ・ん」
そう七海さんが言っていた、怒らせたら怖いな……
「あれ、怖がらせた?賀留多ごめーん」
そして次のラウンドに入った。そして如月さんはTIEに1000、田所さんもTIEに1250コインを賭けた。田所さん、ここで決めるつもりだけど、TIEはそんな出るものじゃないんだよ……
そして二人は無言のまま3枚目を引いた、そしてディーラーも3枚目を引いた。
「どうして話さないんだ?」
「そりゃ集中してるからね、まっ、その集中は無に帰すけどね」
そしてカードをオープンした。
田所さんはTIEで勝ちぬけ……如月さんは負け、そしてルールで一人になった時、脱落と。
「ははは……いいさ、14分の1なんて、勝てるわけないんだ」
「ここのテーブルは終わりましたか、では、お待ちください」
そして隣のテーブルで終わるのを待った。